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テラーノベル(Teller Novel)
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ゾルダーク邸までの半時がとても長く感じた。もうカイランと夜会に行きたくないわ。笑顔なんて出せない。涙を堪える。馬車が邸に着き、先に降りたカイランが手を差し出すが一人で降りる。当分彼を見たくない。私は走り出したいのを我慢して歩く。途中ソーマを見たけど止まれない。真っ直ぐ自室に向かう。予定よりも早い帰宅になったからハンクは部屋にきていないかもしれない。それでも今は息をつける所へ行きたかった。居室の前にジュノがいた、部屋に入り扉を閉める。私の様子がおかしいと気付いてる。


「一人になりたいの」


ジュノが寝室の扉を見た。


「きているの?」


ジュノが頷く。私は寝室の扉に飛び付いて開ける。ハンクは私の浴室を使ったらしい、薄暗い部屋に立ちガウンを着て布で髪を拭いていた。


「どうした?」


耐えられなかった涙が流れ出る。私がハンクに駆け寄ると湿った体が受け止める。ハンクの胸に顔を埋め悔しくて悲しくて泣いていた。ハンクは私の頭を掴み顔を上げさせる。涙で化粧が落ちて酷い顔をしているはず、でも掴まれて隠せない。まだ涙は止まらない。ハンクは持っていた布で私の顔を撫でる。布が化粧で汚れているのを見ても涙は出る。


「まだ出るのか」


ハンクはそう言って涙を舐めとる。そのまま私を持ち上げソファに座らせ、まだぐずぐず泣いている私の靴を脱がせている。ハンクの頭が目の前にある。


「閣下」


呼べばハンクが顔を上げて私を見る。私は顔を掴んで口を合わせ舌を入れ歯列を舐め絡め合わせる。まだ続けたくて掴んだ顔を離さない。涙がハンクに落ちる。ハンクの息さえ呑みこんで口を合わせ続ける。私の唾液がハンクに流れ落ちる。いつの間にかハンクの手が背中にまわりドレスの留め具を外そうとするが外れない。ハンクはドレスを両手で掴み力を入れた。ぶちぶちと留め具が壊れる音がして、揃いの衣装が破られていく。ドレスを投げシュミーズを捲り下着を脱がせる。すでに濡れている秘所に触れ指を入れる。口は合わせたまま長い指を出し入れする。気持ちよくて鼻から甘い声が抜ける。口を合わせていたい私は顔を離さない。ハンクも離さないでいてくれる。そのまま足を左右に広げ陰茎の先を擦り付ける。くちゅくちゅと音がなる。早く欲しくて腰を擦り付ける。秘所の入り口と刺激が強い場所を陰茎で撫でる。熱い塊が気持ちいいけど早く中に欲しくてハンクの腰に足を巻き付け引き寄せる。ずずずと道を進んで最奥まで届く。離れた口が嬌声を発しハンクを締め付ける。もっと奥に欲しくて巻き付けた足に力を入れる。ハンクは上から私を押さえつけぐんぐんと腰を押し付ける。腰を引き叩きつける激しい動きに嬌声をあげる私をそのまま持ちあげ立ち上がり腰を動かす。私は必死でハンクの首に手をまわし抱きついた。自重で深く刺さり目がちかちかする。ハンクは容赦なく腰を動かす。そのまま奥に子種を吐き出した。私を抱き締めたまま口を合わせる。陰茎が入ったままハンクは歩き出す。その振動が奥を刺激して中を締めつけ声が出る。ハンクは水差しから直接含み私の口へ果実水を流す。喉が乾いていた。シャンパンしか飲んでなかったもの。


「もっと」


「ああ」


ハンクはまた同じように飲ませてくれる。そのまま寝台に向かう。抱き合ったまま座りハンクはコルセットの紐を外して下に放る。シュミーズも脱がされやっと裸になった。ハンクは私の纏めた髪の中からピンを探しては抜く。手櫛で髪をすいてくれる。私達は向かい合い抱き合ったまま口を合わせる。


「もっと欲しいの」


私はハンクにお願いしながら繋がっている秘所をぐりぐりとすりつける。ハンクは私の腰を掴み上下に動かす。奥にあたると気持ちがいい。


「奥きもちっいっいっあぅっんっ」


ハンクは私の揺れる胸に噛みついた。柔らかい乳房に歯がくい込み舌で頂を舐め強く吸うとその刺激に秘所が蠢き中が陰茎を撫でる。ハンクは私を寝台に倒し両足を肩にかけ 私を折り込み腰を動かす。陰茎の角度が変わり強い快感が襲ってくる。上から腰を叩きつけられ口を合わせて舌を吸い、声はハンクの中へ消えていく。ハンクは動きを止め私を見つめると頭を抱く。


「噛んでろ」


私は目の前の体に噛みつく。ハンクは腰を激しく動かし陰茎で中を擦る。ぐちゅぐちゅと秘所から出る音が聞こえる。強い快感に力が入り皮膚に歯が食い込む。声が出せなくて体が震える。快感が頂点に達し体が痙攣する。最奥に熱い子種が流れてくる。その刺激にも体が反応し跳ねる。目の前の皮膚から血が滲んでくる。そこを吸って血を止める。体はまだ敏感で、陰茎が出ていく刺激にも中がひくついていた。

ハンクは後ろから私を抱きしめて横になる。私の意識は朦朧として何も考えられない。このままこうしていたくてハンクの腕を抱きしめる。離さないで欲しい。私の涙はもう出ていない。そのまま眠りに落ちる。



ハンクはキャスリンを抱き締めたまま迷っていた。このまま眠りたいが、やらなければならないこともある。待っているだろう者もいる。しかし離れがたい。少し待たせておくかと、眠りはしないがキャスリンが深く眠るまでただ抱き締めていた。キャスリンの寝息が聞こえ、力が抜けていることを確認して腕をほどく。ハンクを掴んでいた腕は力なく落ちた。眠るキャスリンの体を上から見つめ、心臓辺りに吸い付く。何度も位置を変え痕をつける。秘所を触ると入りきらなかった子種が溢れ出ていた。指を中に入れると軽く締め付けられる。我慢が出来ず薄い腹をゆっくり噛む。それを繰り返して指に付いた子種をそこへ塗り込む。それでもキャスリンは起きない。燭台を手にとり明るくすると泣き腫らした目元がよく見えた。ハンクは起き上がりガウンを着て寝室から出る。居室にはキャスリンのメイドが侍っていた。


「起こさずに顔を拭いてやれ」


居室の扉を中から叩く。少し待つと外からソーマが扉を開いた。真夜中を過ぎているようだ、邸の中は静寂で包まれている。




ハンクは軽く湯を浴び執務室へ向かう。そこにはソファでだらしなく眠るライアンがいた。ハンクが対面のソファにどかりと座るとライアンが目を覚ます。


「何があった?」


ソーマはハンクに酒をライアンには紅茶を出す。ハンクは酒を一気にあおり、注げと目で合図する。ライアンはあくびをしながら器を持ち喉を潤す。


「はい。情報通りスノー夫妻が現れカイラン様に近づき夫人は大きな声でお話しされ、キャスリン様はその場から離脱したんで僕がお相手を。その後お三方は庭へと行かれました。キャスリン様の元にはディーター小侯爵がきたので僕はキャスリン様から離れ様子を見てたんですけどね。ここからが酷い。薄暗い庭園で抱き合う二人を見てしまったんですよ。離れてましたからね、よくは見えなかったんで詳細はわかりませんよ。まぁディーター小侯爵が止めに入ったんですが、他に目撃者がいてもおかしくない。噂が出るかもです。キャスリン様はかなり怒ってましたよ。ダンスも夫と踊れずにいましたからね」


ライアンは紅茶を飲み一息つく。


「スノー夫人はキャスリン様と同じ年ですよね?あの差はなんだろうなぁ。離れた僕にも聞こえましたよ、カイラン、湖に連れてって!三人で出掛けましょう!って会話もできない感じでしたね。キャスリン様が僕を見つけたんで救いに行ったんですよ」


身振り手振りで得意気に話をするライアン。


「ついでに面白いこと聞いたんで報告します。まぁ盗み聞きなんですけどね、マルタン家のミカエラ様とディーター家のテレンス様に婚約話が出てるそうで、テレンス様は学生なんでまだ先になるでしょうけど。貴族達は大騒ぎになるなぁ。第三王子の婿入りはかなり揉めますね。侯爵家辺りを探してたんでしょうが、知ってる限り嫡男がいるか、年が違いすぎるかマルタン家と繋がりがあったり、兄のせいでかわいそうに。家族ってのは厄介だなぁ」


「終わったか」


「んー気になるって言えば気になる疑問が湧きましてね、カイラン様はリリアン夫人を本当に愛してるんですかね?なんだかなぁ見ててもそんな感じがないんですよねぇ。邪険にできない風ではあるんですが瞳に熱がない?ような。キャスリン様を追いかけてるときの方がよほど感情が出てたなぁ。なんだろなぁ」


ライアンは紅茶のおかわりを頼み、思い出したように笑う。


「キャスリン様は他の夫人のドレスの下にも噛み痕があると思ってますよ。可愛いなぁいつまで騙せるんだろうなぁ」


ソーマに振り向き、賭けます?などとライアンが言っている。


「噛むのが普通じゃないと知ったらキャスリン様は怒りますかね?メイドはなんて言っているんだろうなぁ」


ハンクはソーマから金貨の入った袋を受け取りライアンへ投げる。


「ゾルダーク領へ行け。老公爵を診ろ」


「あれ?そんなに悪くないと報告があったんでは?」


「確認だ。お前が診たなら納得する」


僕はそんなに暇じゃない、とぶつぶつ文句を言いながら袋の中を確認している。


「その件は暇がある時に行きます。では、僕は帰りますよ。さすがに眠いです。もう夜明けが近い。あぁそうだ、これを置いていきます。閣下にも必要とは…」


ライアンは軟膏を置いて帰っていった。


キャスリンの付けた噛み痕に触れる。小さい口だなとハンクは思う。









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