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後編です!

…クリスマス終わっとるがな…って感じですよね…すみませんほんと…遅くなりすぎだ…






─────────────────────太宰side

咄嗟に家を飛び出してしまった。あの空間に居たくなくて、中也の顔を見れなくて、


涙を、中也の前で零したくなくて


私は家から少し歩き、海へ行った。

波の静かな月明かりの中、凪いだ海が夜空を映していた

妖しげな色を放つそれは、恐怖を与えるものでもありながら、この時は私の心を静かにしてくれた

先程迄頭の中を支配していた中也への怒りが、途端に自己嫌悪に変わった。

中也にあんな事を言わせてしまったこと、あんな顔をさせたこと、何時迄も過去を引き摺っていること、

様々な思いが溢れて、抑えきれなくなる

きっと私はもう中也とは一緒に居られない

そう自覚した瞬間、希死念慮が一気に湧き上がって来た。

私はなんの躊躇も無く、まるで当然の事のように、海の中へ足を入れた

奥へ奥へと歩いて行くと、軈て足が浮き、全身が水の中へ沈んでいった

躰の力を抜き、重力に身を任せた

海はすっぽりと私を呑み込んだ

目を瞑る

海の冷たさを感じた


中也の笑った顔が瞼に焼き付いて離れないせいで、走馬燈のように頭を巡った

結局自分はどうやっても人を愛し、愛される事は出来ない

分かっていたことだが、瞼が熱くなるのを感じた

今日は、死ねる気がする





─────────────────────

中也side


太宰が家を出て行った後、頭を冷やした俺は、真っ先に海に向かって異能で飛んでいた。

絶対に海に居るという確証があったからだ。



俺があいつを「死んだ奴」と言った時、太宰は酷く怒った

だが、俺は見た。一瞬、見た事の無い様な悲痛な顔をしたのを。

俺は太宰の、絶対に触れてはならない部分に土足で踏み込んだのだろう

普段なら、少し触れただけでも一瞬で相手を殺していたであろう太宰が、感情を押し殺して、弱く言い返しただけだった。

俺だって普段なら、そんなこと直ぐに勘づいて、謝罪をした筈だ。

だが俺はそれが出来なかった。自分の感情を優先した。溢れ出てきた嫉妬心に抗えなかった

俺じゃ駄目なのか

俺は彼奴が生きている時もこの世から消えた後も太宰の心を俺に向けさせる事は出来ないのか

そんな醜い嫉妬心だ


太宰がどれだけ彼奴を、彼奴らを、恋人以上に大切な友人として心の支えにしていたか、ばらばらになった時、彼奴が亡くなった時、どれだけ悲しみ苦しんだか、俺は知っていた筈なのに

そして


太宰がちゃんと俺を愛していた事も




だが俺だって太宰を、昔からずっと愛している

だから太宰の次の行動は直ぐに分かった


間に合え、間に合え、ただそう祈りながら、暗闇を裂く







─────────────────────

中也が海の上空に着き、必死で太宰の姿を探している時、中也の目に1本の腕が映った

包帯だらけの、儚い、何もかも棄てたような


太宰の腕は助けを求めて等いなかった、

だが俺は迷わず助けた

彼奴が望んでようと望んでいまいと、

俺は絶対に彼奴の自殺を邪魔する



海の中から見た月があまりにも綺麗だったので、私は思わず手を伸ばしてしまった

らしくもない

もうこの手を掴んでくれる人は居ないというのに

あぁ駄目だ、自殺中にこんなことを考えたら未練が残ってしまう

思考を変えよう、うん、聖夜に自殺も悪くない

あぁ、良い感じだ、死ねそう


そう期待で胸が踊った瞬間

私は強い力で腕を引っ張られた


途端真っ暗だった視界に彩やかなオレンジと深い蒼が映る


「うっゲホッゴホッ…はぁっはぁっ…」

「おう、間に合ったみてぇだな」

「ゴホッッ…はぁ…えっ…?ちゅ、うや…?」

「あぁ」

信じられない光景に目を疑う

「え…なん…で?もう私のこと…」

「っな訳ねぇだろ…!…悪かった、太宰のことなら何でも分かってるつもりだったのによ…俺ァなんも分かってなかった…そのせいでお前を傷付けた…」

「…ふっ、あははっ!」

「…は?」

「ふっふふ、あーおかしいっ!」

「ッこっちは真面目に話してんのによぉ!何がそんなにおかしいんだ手前ぇ!」

「い、いやっふふ、ただ中也が真面に謝っているのが面白くって、」

そう、ただ、面白かっただけだ

自分にも、手を引いて光を見せてくれる存在が居たことが


「真面目に話してるってのにてめぇっ!」

「ふふふ、ごめんねっ」

「…はぁ、まぁいいや…」

「おや、中也が怒らないなんて珍しいこともあるものだね」

「俺をなんだと思ってやがんだ!」

「えー?ちっっっちゃい蛞蝓」

「ッうるっせぇこのクソ青鯖!」

何時ものように

同じ歩幅で

少し段差のある肩を並べて

固く手を繋ぎ

笑いながら

家に帰る


─────────────────────お、おお、終わりです…ほんと纏め方が下手すぎて申し訳無い…いやぁさすがに30日にはなりたくなくて、急いで書いたから誤字脱字あるかも、ごめんなさい

これ実はオプちゃの人がネタを考えてくれて、それを元にそれぞれで作品書いたんです

良かったらその人のも見て下さい!

pixivで、

海月さん

クリスマスのすれ違い

「明日はいっぱい楽しもう」

です!ごめんなさいちょっと分かりにくいかもだけど…、

ちなみに元ネタは

ポートマフィアに居た頃、太宰はクリスマスは毎年、織田作と安吾と一緒にルパンで過ごしていて、皆でサンタさんのコスプレとかプレゼント持ってきたりして楽しんでて、織田作が死んで安吾とも飲めなくなってクリスマスになると毎年、寂しいなぁって感じになって、探偵社に入って中也と再開して、なんやかんやあったけど付き合う事になってクリスマスも一緒に過ごす事になったけど、太宰は織田作とかの事思い出してやっぱり寂しいなぁってなって、「中也はこんなに私の事思ってくれているのにどうしてこんな事ばかり考えちゃうんだろう」ってなってどんどん希死念慮が強くなっちゃって、当日もあんまり楽しめなくて、中也が「俺じゃダメなのかよ」みたいな「俺よりアイツの方がいいのかよ」みたいな感じになって、太宰は反論するけど結局、ケンカになって最終的に中也が「もういい」みたいになって出ていっちゃって太宰の希死念慮が最高潮まで達してしまって、「中也に嫌われちゃった、どうしよう、捨てられちゃう? やだ、そんなの嫌だ、、中也に捨てられる位なら、また置いてかれる位ならいっその事、もう死んでしまおう」ってなって自殺しに行く中也は出ていってから頭を冷やして「言い過ぎちまった、太宰がどんだけアイツらの事大切に思ってたかなんて分かってたのに、謝らねぇと」って感じで家に戻ったけど、もう太宰がいなくて嫌な予感がして太宰の事を探し回る太宰目線に戻って、川?海?に沈んでる最中、「あぁ、このまま死ぬのか、中也ごめんね あぁ、寒いなぁ、中也は子供体温で抱き締めて貰うとすごい暖かくて好きだったなぁ、最後に、中也に抱き締めて貰いたかったなぁ」って考えてたら、誰かが飛び込んできて水面まで引き上げられて、太宰は咳き込みながら「誰?」って思って見たら、中也がいてびっくりしてたら中也に抱き締められて「ごめん、太宰、俺は手前がどんだけアイツらの事大切に思ってたのか知ってたのに酷いこと言っちまった」って謝って太宰が「中也は悪くない!全部、私が悪い!」って感じで、中也が「違う、俺が悪いんだ俺は世界一大切な恋人を傷つけちまった」って感じで太宰が泣き出して「ごめん、ごめんね」って謝り続けて中也が「手前は謝んな」って「体が冷えるから家戻ろう」ってなって、家に戻って、お風呂に2人とも入って中也に髪の毛乾かして貰ってその後、中也に抱き締められて太宰が暖かいなぁってやっぱり中也の腕の中が1番だなぁって思いながら、眠りについて、中也が眠りについた太宰の頭を撫でてお姫様抱っこしてベットに運んで、まだ残ってる食べ物を明日、改めて食べようと思って、サランラップとかしに行こうとしたけど太宰が中也の服を掴んでて、「1日位なら大丈夫だよな」みたいな感じで太宰を抱き締めながら中也も眠りについた     終

です!良ければ読んでね〜


ちなみに元ネタの最後に書いてるやつは、明日か明後日にでも余談として出そうかなーと

こっちも良かったら見て下さい!

長くなってすみません…ありがとうございました!

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