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⚠️芥川くんの処置は全て私の妄想なので実際に処置する場合は適切に行ってください。
コロコロ視点変わります
人虎に指示した物の処置は全て事前に相談首領から頂いた指示である。
中也さんの状態を見るにかなり冷えている。
タオルをお湯に浸し、固く絞る。其れで中也さんを拭いていく。吹き終わったら別のタオルで水分を拭き取り、暖かい服を着せる。拭き取らなければ水分が体温を奪う。
そして最後に腕の傷を包帯で巻く。包帯の下にガーゼを貼り、菌が入らないようにする。
ある程度の処置を終えた僕は中也さんの状態を再び凝視する。
あれほど暴れ回っていながら礼儀正しい姿を崩さなかった秀麗な中也さんは、今や僕の前で爪を噛んでいる。
「中也さん、爪はお噛みになられない方が、」
爪を噛むという行為は、ストレスや自分自身を落ち着かせようとする心理的な動きである。
中也さんも前のように戻りたいのであろうか。
全力をつくせねばならぬな。
「ぁ、、、ご、め、。ぉれ、、ッむい、し、きに」
どうやら無意識だと。心の状態が強く表れているということだろうか。
無意識ならば、その爪の短さも納得できる。
そして髪。中也さんは以前お酒で酔われた際に、
『太宰は俺の髪が好きとかいいやがってよぉ、、、悔しいが嬉しいものだから手入れにこだわってしまうんだよなぁ、、、』
だと申しておりませんでしたでしょうか。
今やその影はなく、妙にストレートでボサボサで。
くすんでいる。
中也さんのあれほどきれいだった夕焼け色は、今や曇ってしまった鉛色の空のようだ。
いつも戦闘になればきらきらと満点の星空の如く輝いていたその瞳は、光を手放してしまった。
包帯を巻いた腕も随分細くなっていて、現実が僕に冷たく言い放っていた。
「中也さん、、、お辛い所申し訳ありませんが、、、中也さんの居ないポートマフィアは現在妙に寂しい状態にあります。僕らは中也さんの帰還をゆっくり待っております。また、僕の前で、ご健勝な戦いを、見せてはくれないでしょうか、」
僕の素直な気持ちだった。
「ぁあ、、、、そ、だ、な、、。」
中也さんは笑っていた。嘘のようにも感じたが、久しぶりの笑顔につい心も揺らいでしまうものだ。
さて、太宰さんの方は大丈夫だろうか。
泣きじゃくる太宰さんと一緒に部屋の真ん中に居たところに、芥川が部屋から出てきた。
「今は落ち着いている。明日から首領から頂いた点滴をつけるが、。太宰さんは大丈夫だろうか。」
「嗚呼。太宰さんも大丈夫。」
初めよりも赤く腫れた目をした太宰さんは少し申し訳なさそうだったけど、顔が少し晴れやかだ。
「迷惑、かけ、て、、ごめんね。一寸、、おせわに、なる、けど、。」
中也さんの前で強がっていた気力が尽き、すっかり弱々しい声の太宰さん。
「迷惑などかかっておりませぬ。太宰さん。任せてください。」
頑張らないとね。
n日後
2人の状態は酷く脆いものだった。
探偵社からの支持を受けるものの、中也さんに改善は見られず。体重はなんと42kgだというではないか。
そして太宰さんに関しては、中也さんに付きっきりである。太宰さんにメンタルケアの提案や、探偵社のみんなとお話しないかと申し出て見るものの、『今できるのは中也のそばに居ることだけだから。』と、拒否されてしまった。
太宰さんも随分憔悴しているから、休んで欲しいものだが、。
ある日の深夜3時。
嗚咽が聞こえて目が覚めた。
また中也さんが薬を飲みすぎたのかと思ったが、声が違う。真逆。
ガチャ
「ッ太宰さん!」
廊下で倒れて嗚咽を漏らしていたのは太宰さんだった。一体何が。
Dz side
敦君と芥川君の支持が来ても私は中也の傍を離れなかった。
中也も笑う回数は増えた。でも体調は良くならなかった。悪化もした。
そんな現実に身が持たなくなった。
そして私は1番恐るべき行動に出てしまった。
中也から回収していた市販薬を取り出して飲む。全部飲む。現実なんて見たくないから飲む。休みたいから飲む。中也と喧嘩したいから飲む。
嗚呼、苦しい、
それから数分、トイレに向かう途中で吐いた。
「ヴぁ、ッおえ、ぉ”ぁあ、ッげほ、ッッ、」
視界が霞む。ああ、。こんなに苦しいのを、中也、何ヶ月も、よく耐えてきたよ、。
後ろから駆け寄る敦君の声。ばれちゃった。
「ッ太宰さん!」
ベチャベチャと不快な音を立てて落ちる溶けかけた薬と胃酸。喉が、痛い。
「は、ッはー、、ごめん、敦、くん、私、」
「大丈夫です。胃酸で喉がやられてしまう前にお水を飲みましょう。はい。大丈夫です。ゆっくり行きましょう。」
優しい子だ。
Ch side
息が浅いのがわかる。現実を上手く捉えてないのもわかる。
太宰が身を削ってまで俺を守ってくれてるのも、全部知ってる。
苦しい。でも飲むことを辞められない。だってねたいから。
ああ身体が抑えられない。抑えろ。
俺の手は点滴の後でボロボロになった腕を掴んだ。噛まれてボロボロになった爪は所々凶器のように鋭くて、シュっと音を立てて腕を切る。こうでもしないと、また、飲んじまうから、。
腕が真っ赤になった頃、いつもより顔色の悪い太宰が入ってきた。焦点が合わない。頭が痛い。耳鳴りがする。でも、太宰が悲しそうなのはわかる。
「中也、今、包帯まくから、。」
口で必死に呼吸する俺の横にふわりと座り込んだ太宰は、持っていた包帯とガーゼで丁寧に処置した。
おい、、手が、震えてるじゃ、、ねぇの、、
「な、、だ、ざ、」
ふわりと顔を上げた太宰。必死にあげた口角が心苦しい。
「なぁに?痛かった?」
「てめ、、ッぁ、、むり、すん、じ、ゃ、、ね、ッよ、」
声が出ない。まるで生気を感じない声だ。
「ふふ。中也はこんな時にまで人を心配するのかい?優しいねぇ。私は大丈夫だよ。敦君も芥川君もいるし。ねぇ、今日は歩いてみる?」
歩く?
そういえば数ヶ月俺は自身の足で立ったことがなかったな。
「ある、け、る、?」
「わかんない。でも、歩かないと、足腰弱っちゃうぞ〜」
おちゃらけたいつも通りの太宰は、今日もやはり無理をしている。
Dz side
中也はもう歩けないのだろうか?
細い足、傷だらけの腕、しっかりしていない焦点。
でもまた、隣で歩いて欲しかった。
「ほら、手取って。」
上半身を起こした中也は震えながら私の手を取る。嗚呼、初めて手を繋いだ時は、もっと暖かくはなかっただろうか、。
中也は寝具から足を下ろし、自身の体重を支えようとする。が。
フラ、、
弱々しい足は支えることもできずにがくんと崩れ落ちてしまった。同時に私の希望も。
「ぁ、ッい、ッ、、」
「ちゅ、中也、、ごめん無理させて。大丈夫。寝具から出ようとして1歩踏み出したことが今日の成長。今日も頑張ったよ。」
そう言って身体を支える。今の中也は自分さえも支えることができないらしい。
「だざ、、ッひぐ、ごめ、、ぅ”、ッん、」
小さな涙を流しながら目を擦る中也。無理しないで。中也は頑張ってるよ。無理させちゃってごめん。
そんな言葉は喉で詰まって出てこなかった。
「んーん。言ったでしょ。今日も成長してるって。さ、寝ようよ。」
再び布団へ戻して。頭を撫でる。矢張りくすんでいても中也は中也で。変わらない髪だなぁ、。
うん。落ち着いてる。さて、私も少し休もう。
ガチャ
________ッガク
「ッ!?」
バタン
「〜ッ、、」
部屋を出た瞬間に力が抜け、先程の薬の副作用が出てしまっているみたいだ。
中也の前で無理しちゃうの、なんでだろ。まぁ、いいけど。
あれ、なんか息が吸えない気がする。
ヤバいやつかな?
「は、、ッ、〜、、」
あれ、吸えない。苦しい。
「ッ〜!!」
あれ、声も出ない、
「、、、、ッ、?、、ー、ッッ、」
あれこれ死ぬんじゃ?なんて思った矢先。
少し吸えるようになった。ただほんの少し。
「ぎゅー、ッ、あ”ーッ、、ぅ”、」
呼吸音が変だけど、このまま行けば、落ち着くはす。
「あ”ー、、ぎゅ”、、ッは、ッはぁ、ー、」
なんだったんだろう?
コメント
2件
頼むからハピエンにしてくれ………