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結局、その夜は承太郎の家に泊まらせてもらった。

敵スタンド使いに襲われたクラスメイトには、何とか説明してこれ以上校内に余計な噂が流されないよう口封じした。そして、犯人が捕まった事が皆分かると、たちまち噂も過ぎ去った。

スピードワゴン財団には、安静と言われたけど、やっぱり学校に行きたかったので、内緒で行くことにした。


ー翌朝ー

同じ部屋だったのだから、同じタイミングで出れば良い話だけども、なんだか気恥ずかしくて僕が先に玄関で待つことにした。

はあ〜…なんだかまた勝手に口角が上がる…昨日凄く幸せだったなぁ。だめだ。

『こんな顔承太郎には見せられー』

『俺に何を見せられないんだ?』

『うわあッ!びっくりした!なんでもありませんよ!痛た……』

驚いだ拍子に昨夜の傷が傷んだ。

というかこんな事、前もあったような…?

『お前は休んでろって言ったのによ…やれやれだぜ。 』

『ふふっ。僕だって男だからな!!』

『…承太郎。その、………ありがとう。』

『ああ。行こうぜ』

昨日まで大雨だった空に、光が差し込んでいる。髪を揺らす柔らかなそよ風と共に、僕らはまた歩き出した。

独りだった僕に、エメラルドのように美しい光を与えてくれた不器用で優しい君。初めて心が通った仲間であり、いつも僕の胸を刺激する。僕の身体を優しく包み込む大きな身体。整った容姿と真っ直ぐ見つめる美しい双眸。

君の全てが好きだ。長いようで、短く、濃いあの50日間の旅のようにまた君と戦い、笑い合いたい。これから先も、この道を僕と歩んで欲しい。

『   僕 も 君 を 愛 し て い る 。 承太郎   』

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