⚠︎注意事項は第1話。
⚠︎傘音_葵香🫧様との合作です。
⚠︎こちらは第5話です。先に1〜4話を見ることを推奨します。
⚠︎2、4話は傘音_葵香🫧様の方で見ることができます。
ワンクッション
⦅ut視点⦆
急に僕の部屋に来たかと思えば、モンブランを作りたい、なんて…。
甘いものが好きなのかな、モンブラン以外だったら何が好きなんだろう…、
…シャオちゃんも、僕の家に来ては
『お菓子食べたい!』
とか言って…。
…もう、やめよう。
シャオロンは…、シャオちゃんじゃない。
容姿も名前も性別も……たまたま同じだっただけで、
シャオちゃんじゃないんだ…もう、…
僕が会いたいシャオちゃんは、この世にはいないから。
⦅sha視点⦆
しばらく歩いて、食堂に着く。
ut「…はい、ここがキッチン。」
食堂全体が広々としていて、キッチンもかなり広い。
ut「どうする、?モンブランは歓迎会用に作る、?」
「いやでも歓迎される側だから歓迎会用じゃなくてええ、んか、?」
sha「ぃや、歓迎会用でええ、」
「俺が作って食べたいだけやから…。」
ut「、そっか、じゃあ作ろっか、!」
一通り会話をした後、大先生は冷蔵庫を開け、材料を探し始めた。
ut「何モンブランがええ、?」
「ぁ、苺は僕がアレルギーやから……、すまんな、」
そう言って、彼は少し眉を下げて、申し訳なさそうに、どこか悲しそうに笑う。
どこかで見たことがあるような、ないような。
彼の笑顔は、どこか俺を懐かしくさせた。
…なんでこんなに、懐かしいんだろう。
sha「…んじゃあ、かぼちゃとか…って…、?」
ut「かぼちゃ…ええなぁ、!」
「丁度かぼちゃ余っとるし…今日はかぼちゃモンブランにしよか、っ!」
さっきよりも明るくて、優しい、少し子供っぽいような笑顔が見えた。
sha「、ッぉん、…!」
なぜか嬉しくなった。ただ、大先生が明るく笑っただけなのに。
ut「、ッと、ッよしっ、!完成! 」
目の前には幹部の人数分のかぼちゃモンブランが並べられている。
ut「ぃや〜…にしても、なかなか上出来やな!」
「シャオロンと作ると上手くできるわ〜!」
…、ぁれ、ッ?
似たようなの、言われたことある、気がする。
昔の……子供の時、だった、…、?
ut「、?どしたんシャオちゃん、」
sha「ん、ぁあ、なんでも……。」
適当に誤魔化すと、後ろから声がした。
??「ぁれ、お前らこんなところおったんか。」
聞き覚えのある声だ。確か……
ut「おぉ、とんちやん、」
「歓迎会の準備するん?」
tn「あぁ、そうなんよ。」
「で、お前らは?」
ut「いやなんか…しゃおちゃんに『モンブラン作りたい』って言われて…」
「歓迎会用にって作っとってん。」
tn「ぁ、そうなん?」
「じゃあ俺が作る料理の数減ったやん、らっきー。」
ut「よかったやん」
「じゃ、もう食堂に用事ないんで…。」
tn「おい待てお前、書類終わっとらんやろ?」
ひえ、圧すっご…笑顔がこんな怖い人初めて見たわ…。
ut「ぃ、いや、ちょっと、なんのことやら…。」
tn「嘘つくなやってこい!」
ut「ひえぇごべんなざい゛〜〜!!」
大先生は走ってどこかに行ってしまった。
トントンこわぁ…。
ぇ、ッてか、俺がモンブラン作ろ言うたから大先生書類できなかったんか、?
え…俺のせい…、??
tn「ぁー…なんか…、すまんな?なんか……」
そのまま気まずい空気が流れる。
自分のせいだって思うと、なかなか話しずらかった。
tn「…あのー…シャオロンのせいやないで?」
「シャオロンが引きとめてなくても、やってへんよ、大先生は、」
「やから全然重く受け止めんくてええんよ、あいつの自業自得や、w 」
少し笑いながら言ってくれる。
さっきの圧を感じる笑顔とは裏腹に、優しくて、安心するように微笑んでくれた。
トントンは怒ったら怖いけど、普段優しい人って感じかな…、?怒らせなければ大丈夫やな。
tn「ぁ、あと書類の説明しとらんかったな。」
「急で悪いんやけど、ロボロでもゾムでも…大先生と俺以外やったら誰でもええからさ、」
「インカムで誰かに書類教えてって伝えてや、誰かしら教えてくれるから。」
sha「ぁ、ぉん、…分か…った。」
tn「よし、じゃ、誰かに言っとき。」
sha「ぉん、ありがと、」
「じゃ、一旦また…。 」
そのまま食堂を出た。
書類の仕方教えてもらう、か…誰に頼んだらええんやろ…。
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コメント
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はい、二人とも神やね。