前回の続きです。今回ちょっとだけR-18です。mbakの表現有りなので苦手な方はブラウザバックでお願いします。
それではどうぞ。
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不破side
6月某日
〜am10:00〜
あきなとはたまにあったら挨拶してちょっと雑談するくらい。
それでもだんだん打ち解けてくれているみたいで、出会った時には笑顔で話しかけてくれる。
基本的に俺は仕事で帰りも遅いしあまり会えないのはちょっと残念だ。
あきなは大学に通っているそうで俺の休みの日が平日のときはたま〜に大学へ向かう姿も見かける。
「もうちょい仲良くなりたいなぁ」
てか最近俺あきなのことでばっか考えてるかもな…
まあ単純に仲良くなりたいのもあるけど、会えないと寂しいと言いますか、笑顔を見るだけで疲れが吹き飛ぶと言いますか。
2人でどっか出かけたいな〜なんて思っちゃったりして。
もう俺はすっかりあきなに魅了されているのかもしれない。
「元カノに対してもこんなにならんかったんやけどな…」
元々人に興味が無い俺は何となく付き合ってもいつも「私のこと本当に好きなの?」と言われてフラれるオチだった。
でも今ならその気持ちもわかる気がする。
好きな人にはきっと自分のことも好きでいてほしいはずだ。
「てか俺あきなのめっちゃ好きになってるやん…」
そんなことを考えながら玄関を開け外へ出る。
季節が過ぎるのは早いものでこの間梅雨だったと思っていたのが、いつのまにか少し外に出るだけでも汗が滲むような暑さになっていた。
「あっついなぁ」
眩しい日差しの中、俺は足早にコンビニへエナドリと軽食を買いに行った。
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〜am10:30〜
買い物を済ませコンビニを出てアパートが見えてきたくらいだろうか。
二階を見上げるとちょうど玄関前にあきなの姿が見えた。
「友達かな?」
誰か若い男性と2人で話していて向こうは気づいていないようだった。
浮かれる気持ちを抑えて、少しずつ俺も玄関に近づいてもいく。
「やっほ〜あきな。お隣さんはあきなのお友達?」
『まっまあ…そんなとこかな〜?』
なぜか目を逸らしながらあきなは答える。
友人?「こんにちは。お隣さんですか?」
「そうですそうです」
友人?「へえ〜仲良さそうっすね。ああもしかしたらちょっと騒ぐかもしれないんでうるさかったらすいません」
『ちょ、ちょっと変なこと言わないでよ…』
「全然気にしなくて良いっすよ〜おれも友達とゲームとかしてたら騒いじゃいますもん」
友人?「ははっじゃあこの辺で」
「じゃあまたなあきな」
『うっうん。またね』
いつもは満面の笑みで手を振ってくれるになんだか今日はずっと気まずそうだったのはなんでやろうか。
やっぱ友達の前じゃあ俺なんかただのお隣さん同士やし、そんな馴れ馴れしくせん方が良かったかもなあ。
ちょっと後悔しながら俺は部屋に入った。
明那side
いっやまっっっじで焦った。
いつも平日にふわっちと会うことあんまないからって完全に油断してた。
しかも今日は先輩が俺ん家でっていうから。
「先輩…ほんっと変な事言うのやめてくださいね。後で気まずくなるの俺なんですから」
「いやごめんって。でもまあ気づいてないみたいだったし?大丈夫でしょ」
「てかさ、もう“準備”してんでしょ?」
腰に手を回され、そのままキスをされる。
クチュッ…チュッ…
「んンッ…ふッ…ンッ……んッはぁ…んうぁ……はぁ…」
「ははっ。もうとろけちゃってんじゃん。かーわい」
「早く…欲しいです、先輩の…」
服を脱ぎ、上目遣いで言いながら先輩のズボンに手をかける。
「今日はやけに積極的じゃん。そういうの、別に嫌いじゃないけど」
今だけは俺を求めて貰える。
本当の愛じゃなくても、心なんて伴わなくてもいい。
ただ、全て忘れて一瞬の快楽に浸りたかった。
それから俺は、一心不乱に快楽を求め続けた。
その時の俺には“このアパートの壁が薄いこと”なんて考える暇はなかった。
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先輩がシャワーを浴びている間、俺は寝転んだままでスマホをいじっていた。
なんか終わった後って虚無感というか、心が空っぽな感じがする。
そんなことを思っていたらシャワーを浴び終えた先輩が戻ってきた。
「いや今日めっちゃ良かったわ。てかいつもより声でかかったけど、本当にお隣さん聞こえてんじゃね?」
…やばい。
完全に忘れてたじゃん俺。
「いやでもまあ…隣までは聞こえないんじゃないです?」
こんな風に先輩と話しているけど
(いーや絶対聞こえちゃってますけど)
と思うのが俺の本音。
「じゃあ俺帰るからまたな」
「はい。また」
先輩が帰った後もぐるぐると嫌な思考が巡る。
「ふわっちにはバレたくないなぁ…」
きっとこんな俺知られてしまったらドン引きされるに違いない。
俺は自分の爪の甘さに心底呆れる。
でもまだ聞かれたって確定したわけじゃあないしね?
次会った時それとなく探ってみるのもありか?
いーやそれで聞かれてても死ぬんだけど。
そんなことを考えながら俺もシャワーを浴びようとベットから立ち上げる。
ズキりと行為後特有の痛みが腰に響く。
やば。
そういえば今日の夜は客とも約束あるんだった。
『ああ〜もうほんっっとに最悪…』
2連続はきついか?
でもまあ逆に準備省けるしいいか。
そんなことを考えながら俺はシャワーを浴びに浴室へ向かった。
コメント
3件
続きありがとうございますぅ!!😭✨めちゃめちゃに最高でした…😇✨mbak大分刺さるので発狂しそうでしたね…!!
この世にまたひとつ、fwakの神作が生まれてしまった……もうすでに泣きそうなくらいに好きですありがとうございます。 はちゃめちゃに応援してます!!