鍵がかかった入れ物を開けると、そこには家族?と思われる写真があった。
店員seed
「チッ…、」
過去
私には5歳ほど離れた兄が居た。兄はとにかく優秀だった。勉強面、運動面全てにおいて…、
物心がつくみんなが思う“家族“の記憶はほとんど無い。
物心ついて数年たった日。あの日のことは忘れられない…いや、忘れられない。
突然親に告げられた話。
【お母さん達実はREDBLACKで、働いてるんだ。だから貴方にも継いでもらうの】
その時お母さんは不気味な笑顔をしていた。私はもちろん知ってる。REDBLACKは〇〇賭博、裏社会のことならなんでも知ってるとテレビでよくやっている。警察さんも未だに情報を手に入れれないらしい。
このことを告げられてからは、訓練の毎日、とにかく運動が出来なかったからいつも体はボロボロだった。それが嫌になって警察に情報を売ろうとした、けどお母さんに見つかった。〇されかけた。その時は兄様に助けられた。兄様はお母さん達に好かれたいたから助かった。
助けられた日からだ。私は明らかに兄様への反応が変わった。胸が痛くなるような感覚。気づいたのはこの感覚を覚えてから数日だった。私は兄様に惚れた。つまり恋に落ちたと言うことだった。だけど、この気持ちは抑えることにした。そうしなきゃ“いけない“と思ったからだ。兄様に迷惑はかけられないと当時は思ったのだろう。
私は暖炉に写真を投げた。“気分“がとても悪かった。私は“腕“を見た。そこには怒られた時に出来た少し不自由な腕。今はほとんど治っているが、
兄様は今では海外に行っているらしい、あまり分からないが、
こんなことになるなんて…知りもしなかった。
コメント
1件
過去が細かく書いてあってめちゃくちゃわかりやすい!「〜だった。」と過去形にすることでより辛かったことが強調されてていいよ!👍🏻👍🏻