テラーノベル
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手を引かれ、部屋に入ると
テーブルの上には寂しそうに
並ぶイルカのキーホルダー。
胸がギュッと苦しくなる。
ナオに背を向けたまま、そっと離された手は
行き場を失って宙を仰ぐ
…無言のままどれだけの時間が過ぎたんだろう。
重たい空気、静まり返った部屋。
先に口を開いたのは、ナオやった。
ナオヤ「セイちゃん…。ナオ会いたかったで。」
そう言ってセイトの背中を見つめる
“ピクッ”
セイトの肩がわずかに反応して揺れる。
ナオヤ「…なあ、セイちゃんは..?ナオに会いたかった?」
決してこちらを振り向いてはくれない、セイトの大きな 背中を見つめながら問いかける。
セイト「…俺かて、、っ。ナオに会いたかったに決まってるやんっ..。」
絞り出すような震える声でセイトは答えた。
ナオヤ「..ほんなら、、こっち向いてやっ..?」
苦しい。ねえ、セイちゃん、、っ。
ナオの顔を見てよっ..。ナオにまた、、笑いかけてやっ、、。
ナオヤ「…っつ。」
声にならない心の叫び。
喉の直ぐそこにまで出かかっているのに
乾いた息の音だけがこぼれる。
ナオヤ「せ、セイちゃっ..!」
ナオの精一杯やった。
震える手、荒くなる呼吸。
そっとセイトの裾を握った
鼻の奥がツンっとして目じりに涙が滲む。
セイト「…っ、、。ナオっ、、」
“ぎゅっ”
ナオを呼ぶ声が聞こえ、温かいぬくもりに包まれる感覚
ああ、ナオはセイちゃんの腕の中におるんや。
ナオヤ「…足らん。もっと、、もっと強くっ..!」
こらえていた涙がぽろぽろと頬を伝う。
ナオの声に答えるように、“ぎゅっ”と抱きしめる力が強くなる。
ナオヤ「..足らへんっ。もっとやっ、、。ナオの事、、もっと欲しがってやっっ、グスッ、。」
止まらない涙。
抱きしめられたぬくもりに感じる安心感と
セイちゃんを失いたくないという不安。
そんな感情が同時に押し寄せて、頭の中で渦を巻く。
顔を上げると、胸の内がぐちゃぐちゃに
溢れ出たような顔でナオを見つめている。
ナオヤ「..セイちゃっ、。」
もっと。もっと、、ナオを求めてよ、。
“チュッ。”
セイトの頬に手を添え、背伸びをして唇を重ねる。
ナオヤ「..ちゃっ、、セイちゃんっ…。ハァっっ、、。」
名前を呼びながら、何度も何度も唇を重ねる。
セイト「..んっ。….ナオっ、、」
ナオを押し返そうと体を押す
セイちゃんの腕を振りほどき
ナオヤ「…チュ.。..ンッ..、ふ、、んっ..チュッ..」
角度を変え、縋るように
何度もセイトの唇を貪る。
セイト「..あっ、、あかっん..ナオちゃ..っ」
余裕のない声を漏らし
セイトの手に力がこもる
隙間から舌をねじ込み、深く深く
キスを落とす。
ナオヤ「んっ…セイ..ちゃっ。、、んんっ..はぁっ.. 」
頭がふわふわとした感覚に陥る。
″気持ちいい″頭のどこかで
そんな感情が芽生える。
セイト「.. っ。ナオっ..。」
腰をグイッと引き寄せられ
興奮したセイちゃんが″チュッチュ″と
音を立てながら唇を重ねる。
ナオヤ「っ、、はぁっ、せっ..セイちゃ..んっ。 、、きもちっ..んっ、、きもちぃっ」
下半身に熱がこもり、
足に力が入らずにガクガクと震える
キスってこんなに気持ちいものやったんや。
そのまま壁に押し付けられ、
セイト「..っ、んっ。っはぁ、、。」
耳元、首筋、鎖骨
どんどん唇を這わせながら下に降りていく
セイトの頭をギュッと抱きしめる
ナオヤ「、、もっとっ..もっとしてやっ..はっ..ふ..っん..」
考えられへんような言葉を口にする。
シャツの裾からセイトの手が
スルスルと入ってきて、胸元を刺激した
ナオヤ「..あっ..、、やっ..ん、だめっ、、っはぁ..んっ」
味わった事の無い感覚に
目の前がチカチカする
セイト「ナオっ..ナオちゃんっ..んっ、、ふ..ぅっ..」
苦しそうにナオの名前を呼ぶ。
不意にバチッと目が合い、
熱っぽい目つきでナオを見つめるセイト
思わずまた、ナオから唇を重ねた。
セイト「ん、むっ…お、れっ…もうっ、、 」
限界そうな声でそう呟くと
ナオの腕をグイッと引いて
気づいた時にはベッドに押し倒されていた。
コメント
1件
うわああああ第22話読み終えたよ湊さん!!😭💕💕 もうね、冒頭のイルカのキーホルダーから胸がギュッてなった…あれが二人の距離感とか想いの象徴みたいでさ…。セイちゃんの「会いたかったに決まってるやん」って震える声、完全に心臓持ってかれたよ…!!😢💔 んでからのキスシーンの密度やばくない!?「もっと欲しがって」って泣きながら求めるナオと、それに応えるセイちゃんのギャップがエモすぎて頭抱えた…。壁ドン→ベッド展開も最高でした、ありがとうございます…!!🙏💫 次話も楽しみにしてます!!🔥
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