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2027.12.18
元貴side
あー、今日だ。
若井と一緒に帰れた日
もう2年か。
早いな……笑
『おはよー!』
「おはよう。涼ちゃん。」
『レコーディング頑張ろっか!』
「うん。」
今回のレコーディングはそれぞれ別室に分かれて撮ることにした。
気持ちが入りやすいように。
『大森くーん』
スタッフさんに話しかけられて、俺はいつも通りマイクがセットしてある椅子に腰掛ける。
スタッフとタイミングを合わせ、収録を開始する。
🎼.•*¨*•.¸¸♬🎶•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
「ーーーーーッゲホゲホッ」
「ちょッと……待ってくださ”イッ……ゲホゲホッ」
『大森くん!?大丈夫?』
「はい……、、大丈夫です”……ヅ」
『無理は良くない。今日は一旦解散にしよう。』
「ダメなんです、!今じゃなきゃ!!!!」
これは 、この曲は、、だけは、若井に向けた曲なんだよ……ヅ
スケジュールの関係上、若井の命日にはリリースできなくなってしまった。
もうッ……時間がヅ
『大森くん!!!!』
「ん……ヅごめんなさい……。」
違うだろ。大森元貴。スタッフさんに当たるなんてもってのほかだ。クズだ。
時計の方を見るとスタジオに入ってから5時間くらいは経過していた。
あぁ……迷惑をかけたな。
すみません。と再度深々とお辞儀をしてから俺は部屋を後にした。
今日はここらへんまで取れたかな。
楽譜に印をつけていく。
なんで……上手く歌えないんだろうヅ
若井に向けた曲と言うことは、この楽譜は僕にとって若井へのラブレターのようなものだった。
そんなラブレターの上に1粒の水滴が落ちた。慌てて上を向く。少し、ラブレターがふやけてしまったみたいだった。
ラスサビ前か……、
楽譜を指で撫でる。若井との思い出を思い返す。初めてスタジオを借りて一緒にギターをかき鳴らした日。初めて人の前に立って誰かの耳に音楽を届けた日。ムズすぎるフレーズを渡して初めて若井を泣かせて、怒らせた日。
初めて……
初めて……ヅ
どんなに思ったって君はもういないのに…泣
色んな初めてが思い出される。
忘れていた訳じゃない。ちゃんと引き出しに、埃を被らないようにちゃんと保管していたんだろう。
『もーとき。』((抱
きっとこの香りは涼ちゃんだ。分かる。
良かった。目の後ろは乾いてるや。
笑顔で振り向く。
「うんっ!帰ろっか!」ニコッ
そう言いながら二人でスタジオを後にした。
若井さんが事故にあったのは2025.12.18
そして今日は2027.12.18
なんかもう過去というか未来ですね。
コメ返します( . .)“
♡とフォローよろしくね
それではまた
コメント
7件
12月18日は何か意味があるのか…?伏線? 続きが楽しみ
若井さんに向けた曲…! BFFとかですかね!