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京本side
俺らは無事ライブを終えた。
すっごい楽しかった。
階段を降りている時、俺らはたわいのない話をしていた。
慎「つかれたぁぁぁぁ!」
ジェ「楽しかったね!」
こち「またやりたいなぁ」
大「やるだろ笑」
樹「絶対やるからな!」
北「そうだね笑」
そして、また明日から個々で仕事が始まるんだと少し悲しい気持ちになった。
階段を降り終わった直後、 突然何かに押し潰されたような痛みが走った。
気づいたら俺は下敷きになっていた。
血がたくさん出ている、。
みんなは固まっていた。
何が起きたか理解できてなかったのだろう。
そんな状況を破ったのはこーちだった。
こち「大我!」
こち「救急車呼べ!」
こち「お前ら!」
みんなハッとした顔をしていた。
みんな俺の名前を呼びかけたりしてくれた。
北斗を除いては。
北斗は一人で立ち尽くしていた。
動揺しているのだろう。
ていうか俺、なんでこんなに冷静なんだろう。
樹「きょも!きょも!」
大「うぅ、」
返事をしようと思ったのに、うめき声しか出なかった。きっと今はアドレナリンが出ているから痛くないんだろうけど、身体は相当な負担を負ってるはずだ。
この時、俺はあることに気づいた。
“足の感覚がない”
機材は身体全体を潰しているはずだ、
上半身は痛い。でも、下半身は痛くない、。
昔から医療ドラマを見ていた俺は理解してしまった。理解したくなかった。
“脊髄を損傷したのかもしれない”と。
その事実から逃げるように俺は
「大丈夫、だから、」と声に出して言った。
救急隊、消防隊がきた後、俺は救出されて
病院に運ばれた。
担架に乗っていた時も足の感覚はなかった。
手術室に運ばれた時、急に眠たくなって俺は目を閉じた。
次に目を覚ました時は、みんながいた。
声を出そうと思ったけど、なにかが入ってて喋れない。
みんなの声がぼやぼやしていて聞きにくい。
看護師さんになにかを取ってもらい、俺は喋ることができるようになった。
大「みん、な、」
樹「大丈夫か、?痛いところはないか?」
大「今は大丈夫、」
こち「そっか、」
大「みんな、仕事は、?」
慎「今日はみんなオフにしてもらった。」
大「そっか、。俺のせいでごめんね。」
みんなと話しているうちに、北斗が会話に参加していないことに気づいた。
そして…
北斗は急に病室から飛び出した。
スト4「北斗⁈」
どうして急に飛び出したのか。
俺、なんか変なことしたか?
そんなことを思っていたら、こーちと慎太郎が追いかけに行った。
樹「北斗、どうしたんだろうな、」
大「ね、」
ジェ「北斗、自分に責任感じているんだと思う。」
樹「どういうこと?」
ジェ「大我が怪我した時、北斗前にいただろ?それで助けられなかったって思ってるのかもよ、」
大「別に、北斗のせいじゃないのに…」
北斗が責任を感じるなんて、俺はやっぱり脊髄を…?
ネガティブになっていたら、医者が入ってきた。
医「京本大我さんにお話がございます。」
大「はい、?」
医「皆さんも聴いてください。まず、大我さんの怪我について。」
医者は俺の怪我について、治療法、全治何ヶ月か、今後できること、などを俺に話した。
やっぱり俺は脊髄を損傷していたらしい。
薄々勘付いていたけど、実際に聞くと絶望感が俺を襲って来る。
“もう踊れない、もうアイドルをできない”
医「では、また、」
医者が出て行った後、俺は放心状態だった。
何も、考えられなかった。
樹「きょも、?大丈夫、?」
俺は泣いていたらしい。
自分では気づかなかった。
ジェ「辛い、よな。」
大「俺、どうすればいいんだろ、」
頭が回らなかった。
涙も止まらなかった。
広い病室の中で、俺は嗚咽をあげながら泣きまくった。樹とジェシーは何も言わずに俺を抱きしめてくれた。それが、それが救いだった。
樹「ゆっくり、ゆっくり考えよう、?」
ジェ「俺たちが、大我を支えるから、」
その言葉が更に俺を感極めさせて、
俺は目を真っ赤にするほど泣いた。
これから、俺はどうすれば良いのだろう。
_続く