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セイちゃんに想いを伝えた日。家の前ではエイキが待っていた。
「セイトのこと、まだ好きなの分かってる。困らせるのも分かってる。でも、もう泣いてるとこ見るのは嫌。だから、俺にしてよ。ナオちゃん。」
抱きしめられた瞬間、また涙が出そうになった。
「っ、エイキくん。ナオ大丈夫やから。ほんまにセイちゃんに幸せなってほしいって心から思てるから。」
そう言ってエイキの体をゆっくりと押し除ける。
てか、さっきなんて言った?え、どういうこと?
あの時は感情が昂ってたけど、さっきエイキくん俺にしてとかいった?
分からず戸惑っているとエイキが口を開く。
「ナオちゃん。俺、ナオちゃんのこと可愛いって思ってる。辛い時はそばに居てあげたいって思うし、ずっと笑っててほしいと思ってる。
、、、さっき言った言葉、取り消すつもりないからね。」
そのまま何も言えずにいると今日は疲れたでしょ、休みなと言って家に入るように促してくれた。
お風呂に入り、今日のことを思い出す。ずっと好きだったセイちゃんに振られて、胸が苦しいはずなのにエイキの言葉ばかりが頭を駆け巡る。
分からんよ、もう!!
混乱した頭を冷ますように冷水を浴びて、急いでベッドに入った。
ーーーー
そこからは毎日エイキから連絡が来るようになった。
『おはよ』
『今日、カフェきたよ。今度ナオちゃんとも行きたいな』
『早く夏休み終わってほしい。一緒に部活したいね?』
カップルかいって思わずツッコみたくなるような甘いLINEに混乱させられる。
どういうつもりなん?慰めようとしてくれてる?
エイキの一言一言に日々訳がわからなくなっていったーー。
久しぶりの登校。セイちゃんと改めてゆっくり話すことができた。
恋するセイちゃんってなんか可愛いな。と思い、カイリュウと2人きりになれるようアシストまでして、自分ほんまに気持ちスッキリしてるんやなと感じれた。
エイキとの帰り道。あの時の言葉はなんだったん?とか、毎日どういう気持ちで連絡くれるん?とか色々聞きたいけどなんと切り出せばいいかわからず無言になる。
「、、、戸惑ってるよな?」
そんなナオの表情に気づいたのかエイキがじっとこちらを見つめる。
「、、、エイキくんが何考えてるか正直分からんよ、っ。慰めならほんまに大丈夫やし。」
「慰めなんかじゃない。あの時言った言葉は俺の正直な気持ちやから。
もっと俺のことばっか見てな?」
そう言ってナオの耳に触れてふっと笑みをこぼした後じゃあねとエイキは帰っていった。
触れられたところが嫌でも熱くなる。
もーー!もっと分からんくなる!!
熱さを誤魔化すように走って家に帰ったーー。
コメント
1件
あめさん、第25話読みました〜! ナオちゃんの気持ち、すごく分かる…セイちゃんへの想いを整理しきれてないのに、エイキくんのストレートな言葉が響いて、余計に混乱しちゃう感じ。あの「もっと俺のことばっか見てな?」って耳元で言われるの、絶対心臓持ってかれるやつですね…🥀 エイキくんの優しさが逆に切なくて、でも少しずつナオちゃんの中で何かが変わっていきそうな予感もして、続きが気になります! 関西弁の会話が自然で、キャラの距離感がすごく伝わってきました〜🤍