テラーノベル
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KING本部。
昨夜の倉庫爆破事件から数時間。
夜明け前だというのに、六人は会議室へ集まっていた。
円卓の中央には、一枚の黒いカード。
『次は本気で殺す。』
部屋は静まり返っていた。
らん「……みこと。」
みこと「分かってる。」
みことはノートパソコンを開き、カードをスキャンする。
数分後。
みこと「……ダメ。」
「指紋もDNAも検出されない。」
「紙の材質も特殊で、出どころは不明。」
なつ「どこまで用意周到なんだよ。」
こさめはカードをじっと見つめる。
こさめ「でもさ。」
「どうして僕たちが港へ行くことまで知ってたの?」
すち「確かに……。」
「場所も時間も全部知られてたよね。」
その言葉に、全員の視線がいるまへ向く。
いるまは窓の外を眺めたまま、小さく口を開いた。
いるま「……敵は俺たちを見てる。」
なつ「監視されてるってことか?」
いるま「それだけじゃない。」
「俺たちの動きを読んでる。」
らんは腕を組む。
「つまり?」
いるまは全員を見渡した。
「情報が漏れてる。」
空気が一気に張り詰めた。
すち「でも、この本部を知ってるのは僕たち六人だけだよ?」
みこと「部下もいない。」
「組織は僕たちだけ。」
こさめ「じゃあ……。」
誰も続きを言えなかった。
なつは勢いよく立ち上がる。
「そんなわけねぇ!」
「俺たちの中に裏切り者なんているわけない!」
こさめ「僕もそう思う!」
すち「みんな家族みたいな存在だもん!」
らんは静かに微笑んだ。
「僕も、みんなを信じてる。」
「でも敵は、その信頼を壊そうとしてる。」
いるま「疑い始めた時点で、敵の思うつぼだ。」
全員が頷いた、その時。
ピコン。
みことのパソコンに通知が届く。
送信者不明。
件名。
『裏切り者へ』
なつ「開け。」
みことがファイルを開く。
画面には黒いフードの人物。
声は機械で変えられていた。
???『KING。』
『お前たち六人は最強だ。』
『だからこそ、一人欠けるだけで崩れる。』
『仲間を信じ続けろ。』
『……できるならな。』
映像はそこで終わった。
部屋は静まり返る。
すち「嫌な言い方……。」
こさめ「完全に僕たちを試してる。」
なつ「絶対に乗らねぇ。」
いるまは小さく笑った。
「そういうことだ。」
「敵は最初から、俺たちを疑わせるために動いてる。」
らんはゆっくり立ち上がる。
「KINGは六人だけ。」
「だからこそ、一人も欠けない。」
「誰も疑わない。」
「それが僕たちの答え。」
五人は力強く頷いた。
しかし、その直後──
プルルルル……
本部の電話が鳴り響く。
らんが受話器を取る。
らん「……もしもし。」
???『次は証拠を奪う。』
『止められるなら止めてみろ。』
電話は切れた。
らんは静かに受話器を置く。
「みんな。」
「次の相手は本気だ。」
「僕たちも、本気で行こう。」
六人は互いに視線を交わし、それぞれの武器を手に取った。
新たな戦いが、静かに始まろうとしていた。
ころさな
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甘夏 桜
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コメント
3件
いやー、第5話も痺れました……! 敵が「裏切り者はお前たちの中にいる」って動画を送りつけてくるの、本当に嫌な手口ですよね。でもそれに対して「誰も疑わない」って宣言した六人の絆に逆に熱くなりました。電話のシーンもゾクゾクしました。敵の冷徹さと、仲間を信じ抜く強さ、両方際立ってて次が気になりすぎます!