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Flying Fish から
「ここからまた走り出す!」
timelesz
💖×💜
(赤×紫)
※ちょっと書き方変えて見ます!!
ーーーーーーーーーー
夕焼けに染まるスタジオ。
紫「……はぁ。」
紫は床に座り込み、タオルで汗を拭っていた。
何時間も踊り続けたせいで足は重く、呼吸も乱れている。
赤はスポーツドリンクを差し出した。
赤「紫くん、水分。」
紫「ありがと。」
受け取ったものの、紫はキャップを開けるだけで飲もうとしない。
赤はそんな様子をじっと見つめた。
赤「……なんかあった?」
紫「……。」
しばらく沈黙が続く。
やがて紫は小さく笑った。
紫「最近さ、思うんだよ。」
赤「?」
紫「俺、ちゃんと前に進めてんのかなって。」
赤は黙って聞く。
紫「頑張ってるつもりなのに、もっとできたんじゃないかって思う日ばっかりで。」
赤「……。」
紫「年齢も重ねてさ、新しいことも増えて。」
紫は天井を見上げる。
紫「立ち止まってる気がするんだ。」
赤はゆっくり隣へ座った。
赤「紫くん。」
紫「ん?」
赤「立ち止まってる人は、こんなに汗かかないよ。」
紫は少し笑う。
紫「……それ慰め?」
赤「違う。」
赤は真っ直ぐ紫を見る。
赤「本当に止まってたら、悩みもしない。」
紫「……。」
赤「前に進みたいから苦しいんでしょ?」
その言葉に、紫は目を伏せた。
紫「赤ってさ。」
赤「?」
紫「たまにズルいくらい真っ直ぐ言うよな。」
赤「そう?」
紫「うん。」
二人は少し笑った。
赤は立ち上がる。
赤「紫くん。」
紫「ん?」
赤「外、行こう。」
紫「え?」
赤「ちょっとだけ。」
夜風が心地いい。
スタジオの近くにある公園。
誰もいない広場へ着くと、赤は突然歩き始めた。
紫「赤?」
今度は小走り。
そして、
赤「紫くん!」
振り返って笑う。
赤「競争。」
紫「は?」
赤「ほら!」
紫「急すぎるだろ!」
そう言いながらも、紫は走り出した。
夜道を並んで駆ける。
息が上がる。
笑い声が響く。
紫「負けるか!」
赤「遅いよ!」
紫「待てー!」
ほんの数分。
それだけなのに、不思議なくらい気持ちが軽くなっていた。
ゴールも決めていない。
ただ並んで走っただけ。
二人は立ち止まり、肩で息をする。
紫「……疲れた。」
赤「ふふ。」
赤は笑いながら言う。
赤「でも。」
紫「?」
赤「走れたじゃん。」
紫は目を丸くした。
赤「止まってると思ってても。」
赤は少し照れくさそうに笑う。
赤「走り始めるのって、大げさなことじゃないんだよ。」
紫「……。」
赤「一歩でもいい。」
紫「……。」
赤「ここからまた走り出す!」
その一言が、夜空へ溶けていく。
紫は静かに笑った。
紫「そうだな。」
空を見上げる。
〃「昨日までがどうだったかより。」
赤も同じ空を見る。
赤「今日から、だね。」
紫「うん。」
紫は赤の肩を軽く叩いた。
紫「ありがと。」
赤「どういたしまして。」
二人は顔を見合わせる。
赤「帰る?」
紫「いや。」
紫はいたずらっぽく笑った。
紫「もう一本。」
赤「え?」
紫「さっきの競争、今度こそ本気。」
赤「ちょ、待っ……!」
返事を聞く前に紫は走り出す。
赤「あっ! ずるい!」
赤も笑いながら追いかける。
夜の静かな道に、二人の笑い声が響いていた。
そして、その足音は迷いではなく、新しい一歩を刻む音だった。
ーーーー
え、前の何倍かはかけたんちゃう?
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周杜.
119
コメント
1件
読了したよ〜!!💖 今回のエピソード、めっちゃ沁みた😭✨ 赤くんの「立ち止まってる人はそんなに汗かかないよ」とか「前に進みたいから苦しいんでしょ?」ってセリフが心にグッときた…! 夜の公園で無邪気に競争始めるのも、最後に紫くんから「もう一本」って走り出すのも、最高にエモくて息が詰まるような悩みも一歩踏み出せば変わるんだなって思わせてくれるお話でした🌙🌸 周杜. さん、今回も素敵な作品ありがとうございます! 次話も楽しみにしてるね!!