テラーノベル
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桃 源 暗 腐
愛 さ れ
(京夜+無蛇野+真澄)
⚠四季幼児化
ほんわか
朝起きると知らない場所にいた。
2段ベッドで下からは誰か知らない人の寝息が聞こえる。
ピピピピピ
高い機械音が部屋に響く。
下のやつがそれを上から押すと音が止まった。
ぎしっと軋む音が聞こえる。
下のやつが上への階段を登ってきていた。
子供ながらの本能で布団を全身で被って身を隠した。
下のやつが登り終えるとなんか小さくねぇ?といって布団を思いっきり剥がす。
「は…!?」
うずくまって頭を手で守るような形で震えていると下のやつが大きい声で叫んだ。
なに?と腕の隙間から見ようとすると下のやつの手がこっちに伸びてくるのが見える。
すると避ける間もなく首根っこを掴まれた。
手をぶらぶらと揺らし 、こいつ四季か?とぶつぶつ言っている。
「おい、ガキ」
「…?」
「お前は一ノ瀬四季か?」
何も声を出さず、こくっと頷く。
すると四季の首根っこを掴んだまま廊下に出てある部屋へ向かった。
ノックをして入るとそこには無表情の無蛇野がいた。
「要件はなん…それ四季か?」
「そう言ってたけど。」
無蛇野は首根っこを掴んでるその手から四季を優しく取ると両手で支えるように抱えた。
「俺は無蛇野無人だ。」
「ないと?じゃあ、ないとおにーちゃん、、?」
「よし、その呼び方をしろ」
満足気に言うとお前は自己紹介したのか?と尋ねる。
「皇后崎迅…」
「じんおにーちゃん、、ないとおにーちゃん、俺このおにーちゃんきらい、」
「なんでだ?」
「だってこのおにーちゃん、俺の事乱暴にもつんだもん。ないとおにーちゃんはやさしくてすき」
「そうか、なら俺がずっと抱えてるから安心しろ。皇后崎、お前は授業の準備しろ。他の奴にもまだ言わなくていい。」
そう言って皇后崎を残して部屋を後にした。
無蛇野の向かう先は保健室だ。
見た目を中身も幼児になってしまった原因はなんなのか、四季は大丈夫なのかを見てもらうためだ。
「ないとにーちゃん、どこ行くの、?」
「チャラ男のとこだ。」
「ちゃらお?なーに、それ」
「まあ……優しいとは思うぞ。」
「優しい?それなら、安心だね!」
ノックをして扉を開ける。
「あれ?ダノッチじゃん!って、その子四季くんにそっくりじゃない!?」
「あぁ、これは四季だからな。」
「……ごめんちょっといってること分からないかも!これはゆめ?その子はもしかして四季くんとダノッチの隠し子、、?」
「内ブツブツ言ってやがる、四季は何故か知らないが幼児化してしまったらしい。」
「ほんとにあったの!?」
「信じ難いが、実際にしてるからな。」
「まぁ、俺に見ろってことね!」
無蛇野は京夜に四季を丁重に渡すとパイプ椅子に腰をかけた。
「おにーちゃん、なまえは?ちゃらおであってるの?」
「ちょっと、それ誰が吹き込んだの!?」
「ないとにーちゃんだよ、 」
「ダノッチー!変なこと吹き込まないで!」
「間違ってないだろ。」
「そういう時は名前を言うんだよー!!もー、俺はね花魁坂京夜だよ。」
「きょうやおにーちゃん?」
「うんそうだよ〜」
自分をおにーちゃんと愛らしく呼ぶ姿を微笑ましく見る。
「あ、これまっすーに送ろ!」
スマホを取って写真アプリを開くとしきくーんと読んで写真を1枚取る。
目はきゅるきゅるとしていて、どこか子犬感があって、上目遣いの写真。
それをまっすーに送るとすぐに既読が着く。
「おいおい、これは一ノ瀬の隠し子かなんかか?」
1つメッセージが送られてくると、まっててとだけ送って動画を取り始めた。
しきくん!自己紹介してほしいな!と京夜が言うと満々の笑みを浮かべて頷く。
「いちのせしきです!ごさい!まっすー?おにいちゃんよろしくね!」
ピコンっと音を鳴らして動画を終えるとすぐに真澄に送る。
そして当然に既読がすぐ着き少しするとまた、ひとつメッセージが、送られる。
「なんで子供になってっかは知らねーがまっすー呼び辞めさせろよな」
メッセージを確認するとツンデレだなぁと京夜は顔をニヤつかせる。
「四季くんこの人とメッセージしてみる?」
「するする!!」
目を輝かせてスマホの画面を眺める。
いいよと笑うとスマホを渡す。
すると四季は両手を使って文字を打ち始める。
凄くゆっくりで文字を探す動作が愛おしい、パイプ椅子に座って後ろから見る無蛇野も口元を隠している。きっといつもの無表情からは考えられないほど表情が緩んでいるのだろう。
やっと打ち終えてメッセージを送る。
「mっすーおにーつゃん!こんnちは!おれはsきdよ!」
何個か誤字っているのも可愛いポイント。
またすぐに既読が着くと返信もすぐ来た。
「誤字すごいな。今打ってんのはいちのせか?」
この文にまた返信をしようと四季の指が文字を探し始める。
長い時間をかけて送ったのは
「しきだよ!」
の一言だけだった。
「めんどくせーな。しき、な。」
しきと呼んでくれたことに満足そうに笑うと京夜が四季のあたまを撫でた。
頭を撫でられたことが嬉しいのかへへっと笑う。
京夜、無蛇野、四季は知らないが、真澄はまっすー呼びを辞めさせろなんて冷たく言っていたが、ちゃっかり動画を保存していた。
━━━━━𝙚𝙣𝙙 .
四季くんの幼児化とかほんとにみたいです!!絶対かわいい!!あと、真澄と馨さんもみたいなぁ、
馨さんは子供の頃でも礼儀良さそう!!
️♡ 💬
▷モチベ⤴
コメント
8件
これはっ!ちょっっっっっっと待って、桃にこの動画送りつけようぜ! そんで四季愛されも完成だし鬼と桃が和平して世界平和
我が人生にいっぺんの悔いなし d:(´ཀ`」 ∠):
これは頭抱えるレベルでかわちい