「おかえり~!」
「ただいま。」
私はノートを抱き抱え、恥ずかしがりながら言った。
「ノートの中身、見られた。」
「え!?」
湯月ちゃんは驚いた。
「じゃあっ、腐女子だってバレたって事ですかっ!?」
榮くんも勿論驚いた。
私達のような腐女子、腐男子は、BL好きというのを
隠さなければならない。
何故か…それは皆に嫌がらせをされてしまうからだ。
私はブスだから、嫌がらせをされているけど、
もう悪化してほしくない。
「それがね、バレなかったの!」
私がそういうと、二人はホッとした。
「良かったですっ!」
「どうしてバレなかったの?」
「ページが男の子と話しているシーンだったの。
次のページは男の子二人がキスしてる絵が
のってたからギリギリセーフだったんだ。」
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音で、私達は席についた。
~昼休み~
昼休みはいつも、BLについて語っている。
「ヤンキー受けのBL漫画、何かある?」
「あ、それならこれがオススメですっ。」
榮くんは、BL漫画に詳しくて、
どれも良いものばかりだ。
前はオメガバースのBL漫画を紹介してくれた。
虎の耳と尻尾がついたケモミミ男子のBLで、
ホワイトタイガーと、ブラックタイガーの二人だ。
ホワイトが受け、ブラックが攻めのBL。
止まらなくなるからここまでにするね。
と、このように、沢山のBLを知っている
最高の腐友なのだ!
~掃除時間~
はぁ、面倒くさいな。
掃除場所は一緒じゃないから、暇すぎる。
「届かないの?」
「涼(りょう)!」
「乱磨(らんま)は背が低いんだな。」
「そんなことねぇ!」
そうだった、教室には
ゲイカップルの乱涼がいるんだった!!
うわぁ、最高じゃん!黒板消しじゃなくてよかったぁ。
「苺さん、ボーッとしてないで、
早くはわいてください!」
「あ、あぁ!ご、ごめんなさいっ!」
掃除時間が楽しみになった。
~放課後~
「掃除時間最高だったよ~!」
「私も!」
「ふ、二人ともっ、何かあったんですかっ?」
「私の掃除場所に腸流(わたる)と天音(あまね)がいて、
腸流が転けて、天音が抱いてさ!」
湯月ちゃんも凄くいい…が、私だったら気絶してた。
「私は涼くんと乱磨くんがいて、乱磨くんが ~」
「じゃあ、私達こっちだから!」
「あ、じゃあね!」
明日も楽しみ!
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