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やっとの事で退院できた私は、お母さんに抱きかかえられながら帰宅した。
母「ただいまー、里ちゃんここがこれから住むお家ですよー」
里「ふんぎゃー・・・」
初めて見たそこは、かなり年季の入った1LDKの二階建てアパートで、きっと100kg越えの人だと床に穴が空いてしまうのではと思うようなボロアパートであった。
父「お帰りー、遅かったなー」
このあまり労わってないような声かけをする父、たかしはあまり子供に干渉しない人であったため出産の立ち会いもお迎えもしないような人であった。
父は私が3歳になる頃には母と離婚していた為、一緒に撮った写真や思い出がほとんど無く、今考えても良い父とは言えないような人であったと思う。
小学生の時に会うようになるのだがそれはまた後ほど・・・・・・
母「ただいまー、遅くなってごめんねー
里ちゃんと海は今からミルク飲もうねー」
母は私が帰ってきた事が嬉しかったのかずっと泣き叫んでいようと笑顔であやしてくれた。しかし、父は夜泣きが我慢出来なかったのか酒に明け暮れるようになっていった。
毎晩大量の酒を飲むうになり、母に暴力を振るうようになっていった。
母「やめて、子供が寝てるのよ」
父「うるせー、毎晩泣きわめきやがってよー」
やがて、父は私たち子供にも手をあげようとし、最終的には刃物を持って脅してきたのだ。
母は我慢の限界になり父が寝たあと私達3人を連れ家出をしたのであった。
これは、私が3歳になる1ヶ月前の話であった。