僕が帰るとブラックは周りをキョロキョロ見渡していた
「やあミスターブラック!ご飯食べれないかわ点滴打つね」
僕がそういうと
「わかりました。、、少し質問していいですか?」
「いいよ?」
どんな質問されるんだろう。質問によってはバレないように嘘つくしかないな〜
あんま得意ではないんだよな〜
「何で、、
こんなに世話をするんですか?」
「え?」
拍子抜けした。ブラックは僕が考えるよりすごく当たり前の質問をぶつけてきた。頭のいいブラックからそんな当たり前のことを聞かれるとは思わなかった。
「そりゃもちろん君の先生だからだよ?」
「だからってこれはおかしいでしょう?やりすぎでは?」
「いやご飯食べれないなら点滴を打つのはそんなにおかしかったか?」
僕は困惑した。何で点滴如きでこんなに疑問を持っているんだろう?
「、、わかりました。では何かお手伝いできることはありますか?」
「何もないけど、、?」
と答えるとブラックはキョトンとした顔をした。
なんかおかしいこと言ったかな?
「何もないのにこんなに世話を焼くんですか?」
その目を見た瞬間僕の脳裏に昔ブラックの記憶に入ったことを思い出していた。
、、あぁそうか
そう言うことか
ようやくわかった気がする
ブラックの秘密を、
「もしかして何かしてもらうから世話していると思った?」
僕がそう聞くとブラックは首を縦に振り
「お手伝いするので何でも申しつけてください」
とまるで召使のようなもの言いを返してきた。
その感情を全て無くしたような声を聞いた時
思わず僕はブラックを抱きしめていた。
「先生どうされましたか?」
ブラックの困惑した声を聞いても僕はすぐには答えられなかった。
「ブラック、君の今の家庭環境を教えてほしい」
「いやです」
「そうか、
ごめん。さっきの質問に答えるよ、君のことが大事だからこんなに世話をするんだ。」
僕がそう言ってもやっぱり?マークを浮かべてる。
その仕草が無垢な子供みたいで何だか泣きそうになってしまった。
僕は胸の痛みを押し留め、できるだけ優しく言った。
「点滴を刺し終わったから僕は行くね」
そのままブラックの返事を待たずにカラカラと寂しい音のする保健室のドアを閉めた
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