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りお
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今日は、星がとても綺麗だ。
雲ひとつなく、街明かりが少なくちゃんと見える。
カメラに残しておきたいと思い、屋上へと向かった。
ガチャ
本来なら屋上は立ち入り禁止。
けど、写真部ともう1つの部活は出入りが許可されている。
なお、写真部は俺しかいない為屋上には人はいない。
けど、今日は珍しく先客がいた。
顔ははっきり見えなかったけど、星空を見上げる横顔が様になっていてとても綺麗だった。
カシャ[◎]
?「誰かいるの?」
赫「あ…す、すみません!!突然撮ってしまって…」
?「…なぁ、さっき撮った写真見してよ」
赫「へ?あ、あぁ…はいどうぞ」
?「うーん…(近)」
ち、近い。初対面にしては距離を詰めすぎている気がする。
それにしても綺麗な横顔だな…。
肩まで伸びている襟足。
綺麗な目…。、?
?「へぇー!お前上手いじゃんw 」
赫「これでも写真部で…///」
?「写真部って…お前何年?」
赫「1年です!!!」
?「大変だな、部員1人なんて 」
赫「そんな、…そういえばあなたは?」
茈「俺は、いるま。2年の天文部だ。、そういえば名前…」
赫「なつです!!いるま先輩は星を見てるんですか?」
茈「ん、…まぁ合ってるかなw」
曖昧な解答。
特に気にはならなかった。
それより、先輩の綺麗な顔立ちに心が奪われてしまった。
俺は、思ってしまった。
ーーこの人を撮りたい。
赫「先輩にお願いがあって」
茈「なに?」
赫「近々コンテストがあるんですけど」
ゞ「モデルお願いできませんか?」
茈「…、俺なんかよりいい人いるよ」
即答で断られてしまった。
俺からしたらいるま先輩よりいいモデルが思いつかない。
折れずに何度もお願いする。
赫「お願いします!先輩がいいんです!!」
茈「俺なんか撮ったって時間の無駄だぞ、価値なんかないし」
赫「そんなことないです、時間の無駄なんかじゃないです」
茈「なんで?」
赫「先輩がいいんです」
少し空気が変わる。
すると、先輩は少し笑って言った。
茈「変なやつ、…勝手にしろ」
何とか許しをもらった。
曖昧ではあったけど、俺にとっては十分だ。
シャッターを切る。
1枚、そしてまた1枚と。
ポーズは変わらない。
ただ、星を見ている先輩を撮っているだけ。
撮っていく中で少し思ったことがあった。
視点があってない気がする。
試しに先輩の目の入るところに移動してみる。
けど、全く動じない。
赫「先輩、見えてますか?」
つい、聞いてしまった。
失礼なことは分かってるけど、気になってしまった。
茈「見えてるよ」
少し間があった。
赫「嘘」
茈「なんでそう思うんだ?」
赫「直感です」
先輩は、少し間を置いて話した。
茈「病気なんだよ、そのうちというか近いうちに見えなくなる」
ゞ「最近さ、顔もちゃんと分からない」
ゞ「光だけぼやけて見える時もある」
笑って話してるけど少し声が震えているのが分かる。
衝撃的だった。
見えてない…だったら、
赫「じゃあ、っ」
ゞ「俺のことも」
茈「正直、 はっきりは分からない」
…だよね、
茈「そんなやつ撮ったところで価値なんてねぇって」
言い方がキツかった。
自分をそんなに貶さないでほしい。
だって、本当に綺麗なんだからっ!!!
赫「価値あります」
思わず、強く言う。
茈「ないだろ」
赫「あります!!」
俺の声が暗闇に木霊する。
赫「先輩は、そう思ってるかもしれないけど俺は違う…っ、」
ゞ「だから、残したいんです。写真に」
目が熱い。
心臓が痛い。
赫「消えないように、忘れないように」
ゞ「俺が消したくないから」
茈「…、」
沈黙。
長い、長い沈黙。
風だけが2人の間を流れていく。
やがて。
茈「…重いって」
少し笑った。
でも、その声は震えていた。
茈「本当に変なやつ、w」
とてと優しい声。
なんでか分からないけど優しさも感じられた。
赫「最後に1枚いいですか?」
茈「ん、」
フィルター越しに先輩をみる。
ぼやけた世界に先輩がいる。
けど、それでも分かる。
さっきよりほんの少しだけ笑顔になっていることが…。
優しい顔で。
パシャ[◎]
その先輩の顔を見て、涙が出てしまった。
そのせいでしっかり撮れたかなんて分からない。
でも、
納得のいく写真だと思った。
赫「また、来てもいいですか?」
知りたい。もっと知りたいと思った。
先輩のこと。
少し考えてから先輩は…
茈「…どっちでもいい」
そう言った。
空を見上げる。
今日の星はとても綺麗に光ってる。
撮った写真はどれもイマイチ。
滲んでいる。
それでも綺麗だった。
きっとあの人の世界もこんな感じだったのかな。
ーーFIN
最近、感動系をよく読むんですけどこういう風に書きたいなって思うようになったんですよ。
んで、今回は練習です。
まだ、練習の余地しかないw
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