「無理だよ、侑!」
侑(ゆう)との待ち合わせは、侑がバイトしているコンビニ近くの、ショッピングモールだった。
「明日の夕方までバイトだけど、それからならあいてるよ」
佐伯と出かけた日、遅くに侑からメッセージが届いた。
それからバイト終わりに侑と会う約束をしたけど、これから佐伯への気持ちを打ち明けると思うと、不安で胸が押し潰されそうになる。
気を紛らわしたくて本屋に立ち寄ってみても、緊張でなにも目に入らない。
ため息をこぼした時、ふいに声が聞こえた。
「ちな」
振り向くと、本棚の奥で侑が立っている。
「おっ、お疲れさま侑! メッセージくれた? よく私がここだってわかったね」
「ちないつもここに来たら本屋に寄るじゃん。 だからここかなって」
「そ、そっか」
「丁度よかった。 俺参考書買いたいから、見ていっていい?」
「うん、なら私も買お***********************
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