試合結果Aチーム-Bチーム 24-21でAチームが勝った。
でもなんだか。俺はずっともやもやしてる。
そして夕方6時。
帰る前に顧問の先生が来た。
「 僕はバレーボール部顧問の武田一鉄です。君たちが新しい1年生ですね 」
「 あ、えっと…か、叶桜芽です…! 」
「 早瀬飛和っす。おなしゃす。 」
「 島道蘭です 」
「 あ、島道知夏です。よろしくお願いします。 」
「 はい、よろしくお願いします。 」
武田先生は優しい人だけどなんだか芯に強いものを感じた。
そして帰り際、
「 叶くん、ちょっといいかな。 」
武田先生から…お声がかかってしまった…
俺なんかしくったっけな…
「 ハ、ハイ… 」
「 そ、そんな説教するわけじゃないので…日向くんが自慢げに話してくれました。 」
「 !!、翔陽が… 」
「 はい、日向くんは僕が顧問に就任した年の一年生でした。 」
「 ま、まじですか?! 」
「 それに途中から叶くんたちの試合を見ていましたがやっぱり、似てますね 」
「 そ、そうですか?!あざっす! 」
俺は褒められたような気がして嬉しかった。
「 あ、でも早瀬くんとの揉め事も程々に、ですよ。 」
「 あ、ハイ… 」
「 日向くんもね、よく同級生と衝突してました 」
「 翔陽が…? 」
「 はい。影山飛雄くんとよく衝突してました。ご存知ですか? 」
「 か、影山選手?! 」
「 叶くんと早瀬くんは本当に日向くんと影山くんによく似ています。 」
「 そ、そうなんですかね… 」
「 でも二人は変人コンビと言われて名コンビでした。きっと君達も名コンビになれますよ 」
「 …精進します!! 」
「 応援してます…!ってこんなに生徒を引き留めて…ごめんね、暗くなる前に気をつけて帰ってね 」
武田先生はそう言って俺を帰らせた。
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