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すみませんテストでした
平和なロヴィ菊(国設定)です
ロヴィマジで口調が掴めない
「いつか消えるのですよ。あなたも…私も」
さらりと冷たい温度の感じられない手のひらが自身の頬をなぞる。それは心地よいとは感じられないのに、どこかすうっと心が落ち着いていくのを感じた。
「……そんなの、俺達が存在して俺達の国民がいるという事実がある限り、いつの時代も変わんねーことだろ」
「ええ、そんなの存じてます」
さらりと頬に感じた手のひらがさーっと名残惜しそうになぞるのをやめた。このときの俺は、どこか幻覚を見ていたのだろう。
───否、幻覚などではない。
目を瞑り、彼自身の胸に手を当てその小さな口を開け言葉を発する。
「だからこそ、私たちは生きている。国という枷を背負い」
キラキラと目の前が輝いた…ような気がした。目の前の彼はどこか我らの母、マリア。そう、聖母マリアのようで、なんだか胸が音を立てて溶けていくようだった。
自分は国という枷をとうに背負っているが、恋という枷は背負ったことはない。こんなにも、胸が痛くなるものなのだろうか。
「ねぇ、ロヴィくん。」
どくんどくんと心臓の鼓動が頭をジャックする。そんな鼓動が人間という仮の姿をしているだけの自分に、”お前は人間だ”と伝えるようであった。
周りからは不気味、とでも言われるような微笑み。まあ、自分から見たら聖母マリアのような慈悲がどろどろに詰まった微笑み。
「もし、私が終わるということになった時は」
自分の暖かな手を冷たい手で彼はそっと自身の首へと添えさせた。
「貴方が、私をぎゅっと殺して。」
ひゅっと喉がなった。
「……世界で一番古い国が200なんぼの国に頼むことか?」
くすくすと笑う。
「あら、時間など関係ありませんよ。私は貴方なら殺されてもいい、と言っているのです」
しーんと部屋に静寂が走った。小さな息遣いさえも消えてなくなり、本当にただの静寂。
「…っぷ、ははっ!おい爺。そんなくさいセリフ言えたのかよこのやろー」
「ふふっ、私も成長したのですよ」
「成長か?」
「成長です」
そして静寂が一気に去っていって、軽やかな二人の声が部屋へと響いた。一人は大きく口を開け笑い、もう一人はそれとは対照的に、小さく笑う。
この前の話の内容は数十分前に遡る。
突然この爺が、やんでれっていいですよね。と意味のわからないことを言い始めたのだ。
そのときの俺は頭にはてなしか浮かばなかった。
そんな俺のため、というか…まぁ、のためにやんでれ、というものを実践する。……というのが話の流れだった。
先ほどの微笑みよりも穏やかな微笑みを顔に浮かばせている菊の頬に手を添える。
「お前にあんな顔は似合わねーよ」
そして最後にちゅっとリップ音を立てて、その柔らかな唇へとそっとキスをした。
「へっ」
ああ、そうだ。こういう顔が俺は好きなんだ。さっきのような顔なんかより、今の方がよっぽど俺好みだ。
「特別にナポリタン作ってやるよ」
そう言いながら、腰を上げ台所へと向かった。赤くなっている自身の頬を隠すように。
「……あー、もう…爺の心臓にあまり負担をかけないでいただきたいんですけれどね……」
先程から心臓がばくばくと大きな音を立てているのが聞こえる。先程までは、主導権は私が握っていたはずなのに…
恥ずかしさで赤く染まった頬を見られないように自分の両手で頬を隠した。
……ずるい。
好きですよ、ロヴィーノくん。