「______________!」
あのときあの娘が言った言葉を今でも思い出せない。
あの娘は僕に何を言ったのだろうか。 蝉の雑音と共に発した言葉__。
そんなに重要だったのかものすごく焦った顔をしていた。
でももう聞けない。どんなに僕が君に問いかけても。君は僕を見向きもしない。 どうしてだろう。
そのくらい酷く心を傷付けてしまったのだろうか。
僕がどんなに考えても分からない。君の考えてる事も。
あぁ。そっか。僕のこと君からは見えてないんだもんね。
「止まってー!!!!」
あの時確かにあたしは君にそう言った。
悔しい事に蝉の雑音で彼には届かなかったようだ。悔しいなぁ。あの時あたしがもっと、もっともっと早く気づいて声をかけてたら。君は、君は止まっていたのかなぁ、?
悔しい。君を助けたかった。それが例え車の不具合でも。
……?どうしてだろう、君の声が聞こえる気がする、!この信号を渡った先に、!!!待っててくれるかなぁ?この信号が青になるまで待ちきれないや、!
あたしは飛び出した。何故か君が轢かれた車にとても似ていた。案の定あたしも轢かれてしまったみたい!まだ犯人も見つかってない!あたしを轢いたやつと君を轢いたやつも!
君を轢いた車はきっとこれから先も見つからないだろう。だって
だって君をあの時轢いたのはあたしだったから。
コメント
1件
凄い……!!✨ 内容も面白いし、しっかりしてる!!! 小説好きにはたまりませんね!✨ あ、初コメ失礼します! 疑いたくなるのですがほんとに初心者ですか??!! もしほんとにそうなら図々しくなるのですが プロと名乗ってもいいかもしれませんね!!!!! これからも頑張ってください!!!