テラーノベル
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霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
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ずっと、ずっと、大すきだよ
三
ある朝、ぼくが目を覚ますと、エルフが死んでいました。
夜の間に、静かに息を引き取ったようでした。
家族みんなで、庭の、大きな木のふもとに穴を掘って、エルフを埋めました。
みんな、涙が止まりませんでした。
お兄ちゃんも、ティムも、エルフが大すきだったのに、「大すきだよ」って、ちゃんと言ってあげていなかったことを思い出して、とても悔やんでいました。
でも、ぼくは、それほど悲しくありませんでした。
だって、ぼくは、毎晩、毎晩、エルフに「ずっと、ずっと、大すきだよ」って、ちゃんと心から言っていたからです。
三段落 終わり
コメント
1件
ああ……読ませていただきました。第37話、静かで、それでいてとても深いお話でしたね。 「エルフが死んでいました」という一文から漂う、朝のひんやりとした空気。家族の涙と後悔。でも、語り手の子は「それほど悲しくありませんでした」――その理由が「毎晩、ずっと、大すきだよって言っていたから」というのが、胸にじんわり沁みました。 伝えられるうちに伝えることの尊さを、こんなに優しく描けるのはライオンさんだからこそだと思います。素敵なエピソードをありがとうございました🌷