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短編仮想録
朱華国史 太嵐記 一部抜粋
時は遡り
大国-朱華-
の霊峰が列挙する山脈にて
「太嵐」という種族がいた
太嵐は幾百年の寿命を誇り、
霊峰の力を奮い、大陸に名を轟かす存在であった
130年に一度、太嵐八柱の称号を
決める争いが行われる
その一柱「ランカ」の称号を巡る
戦いが起こった
「ランカ」を巡る3人の太嵐
太嵐花火
太嵐渦流
太嵐河仙
による戦いであった
渦流は強い野望を持っており称号に固執していた
故に渦流は河仙の住処に赴き、熾烈な戦いの末
河仙を討伐した
一方自由気ままな性格である花火は
称号に固執しておらず、花火自身
「あったらいいな」と思う程度であった
渦流は花火が野心がないことを知っていた為
標的とする必要はないと考えていたが
名を類する者は全て排除しなければならない
と考えを改めた
渦流は次の標的を花火とし討伐の準備をしていた
渦流は花火と対峙し戦ったが
あっさり倒されてしまった
花火の方が遥かに強かった
そして渦流の野望も河仙が負けることも
知っていたのだ
野心こそないものの計略に 優れていた
花火の勝利である
その後
太嵐花火は「ランカ」の称号を
手にし、以後「嵐花」と名乗ったのである