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「坊ちゃんと会うお席には、三ッ塚さんもご同席をなさいませ」
華さんの話に、「……えっ?」と、息を呑む。
「陽介様も、それがよろしいですよね?」
畳みかけるようにも言われて、蓮水さんが、「ああ、うん」と、気圧されるように頷く。
「あの、どうして私が……。息子さんとの個人的なお話があるのでは……」
「だからですよ!」と、ぴしゃりと言い放って、
「いい機会じゃないですか」
と、華さんがにっこりと笑った。
「……いい機会?」
一体何のことだろうと首を傾げていると、
「……外掘から埋めてお行きなさい。陽介様はあれで割りと不器用な方ですので。坊ちゃんもきっといい後押しをなさってくれるはずですから」
華さんにそう耳打ちをされて、ようやく意図がわかると、一気に顔が真っ赤になった──。