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第9話:永遠の約束
退院してから数週間。
我が家には、これまでにない新しい賑やかさと、暖かな光が訪れていた。ベビーベッドの中で、すやすやと眠る赤ちゃん。その顔立ちは、鼻筋や口元、そして気の強そうな眉の形が驚くほどカイザーに似ていた。
「おい、ネス。ミルクの時間じゃないか? 俺が作ってくる。お前は座っていろ」
「あ、ありがとう、カイ。でもさっきオムツを替えたばかりだから、少し様子を見てからでも大丈夫だよ?」
「いや、泣き出してからでは遅い。俺の完璧なタイムマネジメントで、この子に一切の不快感を与えないようにする。それが父親としての俺の戦術だ」
エプロン姿で哺乳瓶を消毒するカイザーの姿は、今や完全に板についている。ピッチの上では傲慢な王様が、家の中では完璧なパパであり、何より私をこれでもかと甘やかす旦那様だった。
「ふふ、本当に良いパパになったね、カイ。私、今のカイも世界一格好いいと思うよ」
私の言葉に、カイザーはキッチンから振り返り、少し得意げに、けれど最高に甘い微笑みを浮かべた。
「当然だ。俺を誰だと思っている。世界最強のストライカーは、世界最強の父親で、世界一お前を愛する男だ。これからは、お前だけでなく、この小さな命も一緒に、俺の熱狂の中に巻き込んでやる」
彼は私の元へ歩み寄り、ソファに座る私の身体を包み込むように強く抱きしめて、その唇に深い、深いキスを刻んだ。お互いの体温が溶け合うような、熱く甘い抱擁。
(ああ、やっぱりこの人が私の神様だ。カイと、この子のために、私はこれからもたくさんのマギアを紡いでいこう。この腕の中こそが、私の世界のすべてだから)
「お前が俺の妻になってくれて、俺の子供を産んでくれた。この家にあるすべてが、俺の新しい『王座』だ。ネス、お前を一生、俺の隣で幸せにしてやる。誰にも指一本触れさせない」
「うん。私も、カイとこの子と一緒に、ずっとずっと幸せに暮らすよ。カイの隣が、私の永遠の特等席だから」
ベビーベッドから、小さく「くぅ……」と幸せそうな寝息が聞こえる。私たちは顔を見合わせ、声を殺して愛おしそうに笑い合った。
ミヒャエル・カイザーという孤高の天才は、ネスという唯一無二の伴侶を得て、そして新しい小さな命を得て、本当の意味で無敵の男になったのだ。
これで完結です。読んでくれてありがとうございます。またカイネスの人気ランキングで1位✨️を獲りました!ありがとうございます!マジ神すぎる!!
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