まいたけ。お盆の夜海に近づいてはダメよ
どーして?
お盆はね。ご先祖さまが帰ってくる日なんだけど帰るところがない人たちも帰ってきちゃうの
ふーん
夜海に行ったら連れてかれてもう戻って来れなくなっちゃうからね。行ったらダメ
わかった!
あ、猫…
まいたけー?あ、まってよ!
猫がいたんだ!迷子になってる猫
まってまいたけ!
はやく見失っちゃ……
まいたけ!!
ドンッ!!
🍄「はぁっ…はぁっ……」
🐣「だいぶうなされてたぞー」
🍄「あ、あー…大丈夫。」
あの日。今日みたいな暑さの日ポケは車に跳ねられて死んだ。即死だった。俺の…俺のせいで……
🌟「せっかく海見えるホテル取ったんだしさー遊び行こーぜ」
🍄「いや、少し休むわ笑まだ少し頭痛くて」
🦀「さくらー日焼け止め塗って」
🌸「はいはい笑じゃあ俺らは先行ってようよまいたけくんも体調よくなったらでておいで」
🍄「うん。」
🐣「まぁ海ならここからでも見れるしな〜」
俺らは今お盆休みを使って旅行にきてる。日頃の疲れを無くすのにリフレッシュもあるし動画の撮影もあるし…お盆の季節に海なんて俺は反対だったのに…
🍄「みんな楽しそうやな〜…笑」
ポケのことはみんな忘れてない。事故のことも忘れてないし全部鮮明に覚えてる…でも俺以外はみんな前に進もうとしてるのに俺はいつまでも取り残されたまま……
🌸「さすがに1日遊びあるくと疲れるね〜」
🌟「もう今日は寝とこうか」
🐣「じゃ、おやすみ」
🦀「おやすみ〜」
🍄「おやすみ」
🐣「………」
ふぇには…寝たか。寝れんな〜明日も歩き回る予定なのに。にしても誰もいないな海…当たり前かお盆だし
🍄「あれ…」
誰かいる。見た事のある人影…もしかして!
俺は急いで自室から出て浜辺に走り出した。そこにはやっぱりポケがいて…
🐷「……」
🍄「ぽけ!!」
🐷「…!まいたけ?」
🍄「ぽけお前…どこいってたんだよ…」
🐷「ごめん笑」
🍄「怒ってる?」
🐷「なにが?」
🍄「お前俺のせいで死んだんだぞ?」
🐷「はぁ?お前こそ何言ってんの」
🍄「え、は?」
🐷「ぜんぜんひとつも!お前のせいじゃない。怒ってねぇよ笑」
🍄「……なぁぽけ」
🐷「あ?」
🍄「俺もそっちいこうって…考えてたんだずっと…そしたらお前とまた」
🐷「くんな!」
🍄「…!なんで」
🐷「お前はまだこっちに来るべきじゃない…そもそもお盆の日に海なんてダメなんだぞまいたけ」
ポケの冷たい手が俺の頬に触れる。ポケは悲しそうに笑ってた。俺とまた会えなくなるのが悲しい…そう言ってるみたいで
🐷「俺ねまいたけに言い残したことあってわざわざお盆にあいにきた。」
🍄「うん…」
🐷「…大好きまいたけ。生まれ変わってもまた一緒にいて」
🍄「そんなん…当たり前に決まってる!!俺もポケのこと大好きやもん…」
🐷「そっかよかった。たまには俺のお墓綺麗にしに来てよ?笑」
🍄「…うん。」
🐣「ーーーけ…!ーーたけ!まいたけ!!」
🍄「ふぇ…に?あ、ぽけは?!」
🐣「まいたけ…」
🍄「なぁポケは?会ったんだよさっき!俺の事大好きだって!!俺の頬に触れた!あいつの手で!!今だってほら海にいる…はず……」
🐣「まいたけ!お前いいかげんにしろよ!」
🍄「…!」
🐣「わかるよ…辛いんだよな。俺だって辛い…ポケがいなくなったこと辛いのはお前だけじゃねぇよ…ゆぺだってかにちゃんだってさくらだってみんなお前と同じくらい辛い」
🍄「……」
🐣「でもみんな前向いて頑張ろうとしてんだよ。ポケが大好きだって言ってた笑顔見せようとして頑張ってんの。お前が頑張んないでどーすんだよ…ポケ悲しむぞ?」
🍄「…そーだよな」
🐣「落ち着いた?」
🍄「うん。ありがとう…もう寝る」
🐣「おやすみ」
時刻は2:30あの時会ったポケが本物なのか夢なのかわかんないけど少しでも話せて嬉しかった。俺はいつの間にか浜辺で倒れて寝てたらしいふぇにがそれを見つけて連れ戻してくれた。夏の丑三つ時に海で会った不思議な少年俺はお前のことをいつまでも忘れない
コメント
4件
やばい涙止まらない…