危ない、寝るところだった
「りうら好きな人できた。」
突然の告知に思わず脳の思考が止まる
りうらに好きな人が出来た?それもあのりうらが??
なんて頭の上にははてなしか浮かばない
しばらくの沈黙が続いたの後に、水色のアホそうなヤツが口を開く
「ちょっと待ってッ?!りうちゃんは僕のだけどッ?!」
いやそうじゃねぇだろ。とまろが続いてツッコむ
それに続いてりうらに問いかけの声がちらほら………それにめんどくさそうに回答するりうら
嘘じゃなさそうだ、本気で恋してる眼、してる
そっか、りうらは恋しちゃったのか。
なんせ隠そうにも俺はりうらのことが好きだ。
でも歌い手活動してる同士一緒の仲間だし男同士だしでこの気持ちは心の奥底に隠しておこうって決めてたのに
そんな話題出されたら俺どんな顔してどんなことを言えばいいの?
「ふふっ……大学の友人?」
「んー……違うかなー」
「え、違うの …… ?」
りうらはバイトとかもやってないはずだし特に大学以外で人と関わることが無いはず………
そう考えるとネットで知り合った人か??
…………俺にも可能性あったりしないかな。
パタンッと音を立ててノートパソコンを閉じる
そのまま自分のリュックサックの中に入れ、カチッとはめ込むとそのまま背負い、会社全体の電気を消す
流石に俺みたいに夜な夜な仕事をして最後の方まで残り電気が消されるのと同時に会社を出る
なんて仕事をしている社員はいるはずもなく一人でボソーッと「お疲れ様です」というと聞こえないはずの返事が聞こえてくる。それも大好きな彼の声がする
「ないくんってこの時間帯まで残ってるんだ………」
「あれ?りうら帰ったんじゃ………」
「じゅーでんき取りに」
と言って、充電器が俺の眼に現れる
気づかなかったな、なんて考えながら俺は好きな人の件も気になって一緒に帰る?って聞いてみるともちろん!って返事が帰ってきて無事一緒に帰れることになった
しばらくの沈黙が続く
ただ冴えない足音がコツコツと地面と合わさるそのような音を立てて俺の足は進み出す
俺がここで言わないと訊きたいことも全て聞けないままで終わる
そう自分に言い聞かせ、りうらに訊きたいことを訊き出す
「りうら、好きな人できたんだってね……?」
少しびっくりしたのか目を見開いてこちらの方に目を向ける
俺の目と彼の目がぱちりと合うと、彼は口を開く
「うん、とっても可愛くてさ。惚れちゃったよね………w」
「 へぇー………」
「…上手く行きそうなの?」
「わかんない…、でも諦めようかなって思ってはいるよ。」
「もったいなw」
「………そう?」
謎の沈黙を開けてから口を開く。
とてもテンポの良い会話とは言えない会話を交わす
出来たって俺達に告げてくれたばかりなのに諦めるとか本当にコイツは余裕ぶっこいてるな
俺がその気になればお前を監禁して、………なんてな、そんなことしたら流石に警察案件で捕まる
やりたい気持ちは嘘ではないが行動に起こすというのは嘘。
「俺もさ…、好きな人、居るんだよね……」
なんて告げるとさっきとは違う、明らかに驚いたように目を見開く
それもそうだ、仕事と活動ばかりで恋愛とかに全く興味なさそうな俺が恋をしてるだなんて他の人は考えられるのだろうか?
いや、無理だな。
「そっかぁ、ないくんもかぁ…」
「でも俺は諦めるよ、」
「な、なんで……?」
「ソイツ、好きな人が居るんだって。この前知ったばかりの情報。」
なんてあたかもお前が好きだよみたいに匂わせてみる
でも本当に鈍感なのだろう、気づく素振りもなく「ないくんこそもったいない」って呟く
本当にもったいないよ、りうらが俺の事好きであったらもったいないよ。でも必要な諦めだってあるんだよ。
「りうらさ……ないくんのことが好き。」
「は?」
「諦めるっていうんだったらさ、告白してやろうかなーって笑笑」
苦笑い気味にそう呟かれる
なんだ、両思いだったのか。
なんて思ったら一気に心が安心して行動にすぐ移してみる
暗い夜道2つの影がぴったり重なった
その後にすぐ2人とも顔を真っ赤に染めて甘い会話を交わしたそう。
end
コメント
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ぁわわわわわわわわわわわわわわわわわわ(( 私が最近どくぼ好きなの知ってますよね絶対( 最後の書き方がどっちも初恋って感じで好きすぎる、😭😭
ん?あれ、?どっちが彼氏側ですかね、???🙄💭( (バカすぎて滅 なんか、いつもより🐤ちゃんイケメン、⁉️( ( 🤪くんのツッコミ大好きですッ!!!笑笑🫶💕