光がだんだんと収まり、俺は、ゆっくりと瞼を開ける。
視界には、めめさん、みぞれさん、れいまりさん、そして寝ているガンマスさん。
──────傷が治っているクソ野郎(王)
が写った。
「さて、手短に話しましょうか」
めめさんが王に向かってそう言い放つと、一瞬で鎌を取り出し王の首元に当てる。
ヒィッと王が怯えたように椅子から転げ落ち、尻もちを着いた。
あまりにも滑稽で爆笑してしまうのを何とかこらえ、ポーカーフェイスを保つ。
「安心してください。あなたには聞きたいことがありますから、まだ生きれますよ」
めめさんは笑顔で王を落ち着かせるように優しい声で言うが、その顔に笑顔だが、恐怖を感じる。
「おい!レイマリ!ガンマス!何とかしろ!」
王は荒ぶった声で、そう命令する。が、それは予想通りである。
「え?皆さんが戦闘している間に俺、何もしてないと思割れてたんですかw?」
そう言いながら、王を嘲る。俺は、ポケットにぐちゃぐちゃにしたが、まだ破れていない────────────2人の契約書を取り出す。
「既に交渉決裂ですよw」
そう言って、俺は、王の目の前でビリビリに破く。
王が絶望した顔になったが、すぐに思い直したかのように、俺に掴みかかろうとしているが、逆に俺が足で、王のことを蹴り上げる。
グホッと王が痛そうにお腹をさするが、自業自得である。
「いきなり掴みかかろうとするなんて酷いじゃないですか〜w
…同じ人間同士、仲良くしましょw?」
今まで敵のことを煽ったことなんてなかったが、何故かスラスラとその言葉が口から出ていく。
「はいはい、いえもんさん遊ばないでくださーい」
めめさんは呆れたように遠回しに黙れと言う。
はい!と俺は元気よく返事をして黙る。
王は、まだあの蹴りが痛かったようで、お腹を抑えている。
「聞きたいことがいくつかあります。
1つ目、なぜ王が異種族であると思わせたか。
2つ目、なぜ、突然人柄が変わったのか。
まあ、これはさっしがつきますけどね」
と、めめさんは見下したかのように低い声で呟く。
「3つ目、なぜ、ガンマスさんばかりこき使ったのか
最後に4つ目、なぜ前王が死んだのか
これを大人しく教えてくれたら解放しましょう。」
めめさんは王の近くで鎌をおもいっきり振る。風の切る音がした後に、降った方向の壁が破壊され、その衝撃で一瞬白が揺れ、その辺は瓦礫で埋め尽くされた。
めめさんにとっては威嚇のようなものだが、そんなやつ程度に使わなくて良くね?と思ってしまった。
王は怯えたような顔と、慌てたように答え始めた。
「ヒッ!1つ目のワシが異種族だと思わせたのは…!その方が強くて、支配しても反乱が起こりにくいから…!!」
あまりにも私用すぎる理由に怒りなんかよりも思わず呆れてしまう。
めめさんは聞いといて興味なさそうだ。
「ふ、2つ目は…!」
バンッと俺は銃を一発射ち放つ。その弾は王の王冠にあたる。
「早くしてくれない?ボスの時間を奪うな」
俺は淡々と告げる。さっさと言えよ、と言いたいのを抑えて、なるべく丁寧に言ったつもりだ。
みぞれさんも無言で頷いている。
「ハーッハーッ…人柄が変わったのは…!!元々の性格がこっちで、今までは偽ってただけだ…!!」
王はそうはき捨てる。予想通りすぎてここまでくると面白い
「3つ目ッは、ガンマスが…!!」
そう言いかけると、みぞれさんは王の足を凍らせながら言う。
「ガンマス『様』ですよ?森の長のことをなんだと思っているんですか?」
みぞれさんが笑顔で訂正を促す。
王はすぐに言葉を変える。
「…!!ガンマス様は、森の長なため、命令したら、部下も命令できるようになると思ったからです…!!ただ、ガンマス様がそれだけはと拒絶したり、れいまり…様の命令を、ご自身で受けられたりしていました…!!」
れいまりさんは、口元を手で覆い隠し、目を見開きながらガンマスさんを見る。まだ、ガンマスさんは寝ていた。
れいまりさんは驚きを隠せていない。
「…四つ目は?」
めめさんかま静かに促す。その目には冷えたような目が宿っているように見えた。
「四つ目のッ!前王が死んだのはッワシにも知らん…!暗殺かもしれんし、自殺かもしれん。事故かもしれんし、まだ生きているかもしれない…」
はぁ…と俺は呆れる
(さすがに知らないはないだろ…)
ちらっとれいまりさんを見る。
「そいつは嘘をついていない。多分ほんとに知らないんだと思う。」
れいまりさんがおもむろにそう話す。
めめさんは少し考えてから、
「わかりました…なら用済みですね」
めめさんが一瞬ニヤニヤと笑いランタンを取り出す。
そうすると、王から深海のように青く、光のように白く、汚い王にしては美しいたましいが出てくる。
王はそのまま重力に従ってバタッと大きな音を立ててくずれ落ちるように地面を叩く…その前に王の体が睡蓮の花びらになって、体が消え、花びらだけが残る。
そうして、王の生きた証は骨も残らず消えてしまった。
めめさんはみんなから少し離れたところで一人でいる。
が、すぐに終わり近ずいてくる。
「皆さん、この国はもう我々のものです。」
突然の言葉に頭にはてなマークを浮かべる。
「レイラーさんの準備が整いました。皆さん、すぐにこの国から一時的に撤退しましょう。」
「──────愚民を始末します。」
はい!ここで切ります!いやー…まあまあ、良かったんじゃないですかね?分かりにくかったら、何時でもコメント待ってます!それでは!おつはる🌸!
コメント
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全員がなんか怖くて好き…