「了解なんだもん!この国の人たち悪そうだし…征服するのは賛成なんだもん!」
「私もついていきます!」
みぞれもんの語尾が気になるが、2人とも俺の返事の後に続く
…どうやら意見はまとまったようだ。
「さて、改めて作戦を伝えます」
「まあ、と言っても、私たちは一旦外に出て、その間に生きてるもののみを殺す魔法をレイラーさんに撃ってもらいます。」
「そんな魔法があるんですか?」
「いえ、正確にはこの国全てを更地にしてから、私達好みに再構築します。言い方に語弊がありましたね。すみません」
まあ、そんな便利な魔法はないかと、俺は納得した。
「あ、なるほど。ありがとうございます」
おれは納得しつつ、他のメンバーを見る。
異論は内容だ。
「それなら実行しましょう。」
俺達はその国から一時的に撤退して、ここの制圧はレイラーさんに任せる。
俺たち全員が出終わるとめめさんがテレパシーでレイラーさんに連絡をとっているのだろう。
──────そろそろ始まる。
人外たちによる一方的な争いが
段々と天気が雪から雨雲へと変化していく。どす黒かったり、暗い暗い深海のような青に威厳すらも感じてしまう紫色の霧があたりを包み込む。見るだけで恐怖を感じるような景色だった。
俺は一瞬怯むが、段々とこの状況に慣れてしまった。
突然その刹那にピシャァッという音と、一瞬で青白い光をまとう雷が、目にも止まらぬ早さで街に降りかかる。この恐怖を一瞬光で包み込む。しかし、黄いろく光った後に包み込む光は黄色ではない。それは──────炎をあらわす赤色だった。
一発目に狙ったのは城だったようで、一撃で、そこを更地へと変えていく。悲鳴すらも聞こえないほど一瞬。
しかし、やっと状況に気づいたのか、数秒後愚民達が何かをわめいているがなにもきこえない。
その雷は少女がうっているようには見えない。まるで、神の怒りとでも言うように雷は振り続け、その度に家や、店、貴族街が赤色に染まり、消えていく
めめさんはそっとランタンを国側に伸ばす。そうすると、青白い光がそのランタンに吸い込まれていく。神秘的だが、どこか儚い様なそんな美しいさを感じられる。
めめさんは笑顔で、それをランタンにすわせつづける。まるで、魂すら逃さないっと言われているような気がした。
その後に、エネルギーを補給したかのように、ランタンは青く光り輝いていた。
そして、雷はほどなくして止んだ。
城壁からレイラーさんが戻ってくる。──────満面の笑みで
その笑顔に俺は、狂気すらも感じる。俺の体の重心が、少し後ろに傾く。見えない恐怖から少しでも抗おうとしているかのように、本能的にだ。人が死ぬのは何回も見たが、数十万人が同時に死ぬのを見るのは初めてだ。
「師匠!終わりましたよ〜」
「はい、お疲れ様でした」
レイラーさんは撫でてと言わんばかりにめめさんに近ずく。
めめさんはレイラーさんを優しく撫でる。
それがちょっと羨ましいと思ったは秘密だ。
「…めめさんたちはこれから何をするんですか?」
さっきまで空気のように黙っていたれいまりさんが、静かな声で尋ねる。気になるのは当然だろう。その手にはガンマスさんの服を少しだけ強く握っている。
「一旦めめ村メンバー全員を集めます。そのあとは最強のマフィアとか目指したり、遊びまくったりするのもいいですね〜」
めめさんがなんとでもないようにスラスラと答えていて驚いた。まだ決まってないと思っていたからだ。やっぱり先をしっかり見通しているんだ。とあらためて感じさせられた。
「てことで!れいまりさん!村長命令であなた達2人はめめ村で行動していただきます!これはお願いではありません。命令ですよ?」
めめさんが笑顔で話す。ただ、そこから威張っている様子は見えない。なんなら眩しいくらいの笑顔だ。
「まあ、村長がそこまで言うなら、私もついて行きますよ。あ、あとガンマスさんも多分ですけどついてくるかと…
いや、森の長だからダメか?」
独り言なのか、喋りかけているのかよく分からない。
が、念の為答えておく
「まあ、拠点がここになる予定ですし、一旦起きてから話を聞きましょう。」
「そうですね…そうします!」
さっきまでシリアスな雰囲気を出てた人が突然明るくなると少し驚くというかおされてしまうというか…あまり感じたことがない感情を俺は抱いた。
「じゃあ着いてきてください!いま、この国の中はすっからかんなので、ここにめめ村の国を作りましょう!」
めめさんは明るくいいつつ、国の方面に手を出し指をさす。
城壁だけ上手く取り残しているが、門をくぐるとそこには──────
──────雷で焼けた地面があらわになる。それにもっと恐怖すべきは、死体が焼き焦げたような真っ黒の物体が、いくつか落ちている。吐き気を催すほどの悪臭がする。この鉄のような匂いは間違いなく血だ。何回も嗅いだことがある。
「すみません…いくつか完全に焼ききれてない死体がありますね…すぐに消しますね。」
レイラーさんが死体を見てなんとも思わないのか、死体を鬱陶しそうな目で見つめる。
そしてレイラーさんが祈るかのように手を合わせる。そうすると、黒い物体が灰になって消えていく。
──────骨すらも残さない。その人達が生きた証はもう残らない。
その現実は俺の心に突き刺さる。
はい!ここで切ります!最近ほーんとに書く時間がないんですよね…宿題したりとかで。でも、まだ毎日投稿は続けたいと思います!頑張ります!それでは!おつはる🌸!
コメント
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みんなランク相応にちゃんと可笑しいわ