コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ピピピ…
「うるさぃ、…」
朝から鳴り響く音
今日から新しい生活に変わるというのに、なんだか体がだるい。
だが、行かなければいけないことには変わりはないので、身体を起こす
高校生。実感が湧かない。
中学の頃、とある理由で不登校だった僕は、高校で上手くやっていけるか不安だった。
でも、あいつらが居ないと思うと気が楽だ。
それに、新しい生活は素直に楽しみだ。
楽しい高校生活を過ごせるという希望を持ちながら、僕は家を出た。
校門に着くと、大きな1本の木が僕を迎え入れてくれる。
「…綺麗。」
そう、静かに呟いた。
体育館、自分の席で辺りを見回していた。
ふと、1人の男性が目に入った
整った顔立ち。
少し動くたび、綺麗になびくサラサラな髪。
僕は、この瞬間
心臓が高鳴ったのを感じた。
「綺麗な人」
そう、感じた。
このときの気持ちが恋だと知るのは、もう少し先のこと―
1年C組
窓側にある自分の席に座る
続々と教室に同じクラスの人達が入ってくる。
どんどんグループが出来ていくのを横目に、僕は窓の外を眺めていた。
「あの、」
ふと、誰かに話しかけられた。
あ、朝の綺麗な人
同じクラスだったんだ。
「俺、若井滉斗って言います!よろしく!」
へぇ、若井って言うんだ
「大森元貴。よろしく。」
「元貴!よろしくね!」
「うん。よろしく、若井」
会話ができた
それが、なにより嬉しく感じた。
短くてごめんなさい!
感想お願いします🙏