コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
九尾が敵の大将がいると思われるところに向かっていると、わずかな明かりに照らされ黒い物体が現れた。「九尾様、人質の確保完了しました」「よくやった、忍。だが、救護班が来るまでがくるまでは武器を納めるな」「はっ」九尾の命に返事を返すと、サッと姿を消した。「こちら九尾、本部応答せよ、どうぞ」「こちら本部、連絡を申せ、どうぞ」「被害確保完了、これより、清掃を開始する。どうぞ」「了解、救護班スタンバイ開始する。道具並びに、状況を申せ。どうぞ」「マスク、缶、鎮火材以上、ガス漏れ、および火災または、爆破の可能性があり。どうぞ」「了解。定刻より離脱を求む。どうぞ」「1848(ヒトハチヨンハチ)離脱確認。どうぞ」九尾はスーコンに無線を通じてそう言い終えると、立てこもり犯たちの前に姿をあらわした。同時刻「スーコン様ただいま、フェイス部隊と応援部隊が到着しました。」「ああ、知っている。モニターで確認できている。」そう言うとスーコンは、席から立ちあがり、バイクのヘルメットのようなものを取り外した。「スーコン様ヘルメットをお取りになさって大丈夫なのですか」目白警部は心配そうに声をかけた。「問題ない」「やあ、飛叡君久しぶりだね。あ、ここではスーコンと呼んだほうがいいのかな」「お父さん、そんなのはどうだっていいでしょ。さっさと伝達事項を教えて」河合が強引にそう言い押し切った。「被害者935名うち負傷者および要警戒者834名。内訳696名軽傷、124名重症、11名意識不明。18週、21週31週の妊婦以上」「多いなー。とりあえず、搬送先を確保してきなさい維子」河合父にそう命じられると、どこかへ走り出した。「今回の現場は、水族館と地球にやさしい自転車で発電して、電力を賄う室内遊園地なんですから、多くて当たり前です。」そう比叡が言うと河合父の表情が一変した。「すみません。何も考えておらず、軽率な発言でした。」「大丈夫だ、気にしないでくれ」比叡が謝罪すると、先ほどとは比べものにならないぐらい冷たくなった返答が返ってきた。「とりあえず、簡易診察所を設営しようと思う。設営が可能な場所を教えてくれ」「ここなら、可能です」航空写真を見せながら教えた。「わかった。あと、引きずる男はモテないぞ」比叡に軽くほほえみ、そう告げると航空写真を見ながらどこかへ向かい歩き出した。「やらかしたな、河合のお父さんには『当たり前』という言葉は禁句だということを忘れてた」「あの、スーコン様大丈夫でしょうか」「ああ、問題ない。どうした」「交整部隊が到着しました」「分かった、司令塔の準備を進めてくれ」「御意」「目白警部、救護班に入念な準備運動し、指令から1分以内に突入できるように伝えてください。あと、白バイ部隊もスタンバイさせてください。30分以内に出動命令を出すと伝えてください」「わかった。各所に伝えとく」そのころ館内では、「誰の許可を得てこんなことをしてんの。まあ、俺の島だと理解してやってんだろ。まあ、知らなくてもいいや。とりあえず、息も臭いし、顔もムカつくから寝てくれ」そう言いながら歩み寄った。すると、彼らは銃口を九尾に向けた。「知ってんだろ、俺らが421事件の犯人で、この館内のどこかに信管が抜かれた不発弾があるということ」「ああ、知ってるとも。また、この近辺に一つ以上あるということもな」「あははは、そこまで見抜かれてたか。なら、自身がとるべき行動も分かってるよな」「さあ、ゲームを始めよう」