サーサー
あの日は雨が降っていた
俺はそこら辺の不良を捕まえて、ストレス発散に殴っている時だった
「ガッゴッ、」
「あ”ぁぁぁぁぁ!!!!」
「ガッ!、ゴッ」
「…っ、あ、…」
「ドゴッ、ガッ」
「…ねぇ」
「あ、?」
振り返るとそこには雪のように真っ白な肌、そして驚くほど整っている顔があった
「…あなた、”黒川 イザナ”…でしょ?」
この女は突然俺の名前を口にした
その女はにっと笑って見せた。
その間に俺は次々に疑問が湧いた
なぜ、この女は俺を知っている?
なぜ、急に現れた?
なぜ、そんな笑顔で俺を見るのか。
「…え、は、」
俺が言葉に詰まっていると、
「…あぁ、ごめんなさい。自己紹介がまだだったね」
「私は、一ノ瀬 雪」
「あんた、私と手を組みなさい。」
「…は?」
最初こいつは何言っているのか、俺には分からなかった
「てめぇ、何言ってんだ…?私と手を組めと?はっ、バカバカしい…w」
「佐野 万次郎」
「…あ、?」
「あんたの異母兄弟よね?」
「私は東京卍會をめちゃくちゃにしたいの。協力してくれる?」
普通ならこいつの事を誰も信用しない。
ましてや、ストーカーかとも思うほど他人のことを知っているやつが。
…だが、俺にはこいつがある意味輝いて見えた
「…いいね、おもしろそう…!w」
バカバカしいかもしれないが、俺には最高の暇つぶしだった。
そして俺はその雪という女との”東卍潰し”に快くOKした。
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