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佐 藤 。
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#ごほんにんさまとはかんけーありません
「不破さんはどんな子がお好みですか?」
「俺ですか?‥‥いやぁ、みんな可愛いくて選べないですよ」
「不破さんの周りは皆んな綺麗な子ばかりだから、ここにいる子達じゃ満足いかないでしょう?」
「いやいや、そんな事‥‥」
小雨の降る中
俺が歩いている道の両脇には格子越しに俺たちを誘う様な目で見る女の子が何人もいた
煌々と灯りに照らされる中、赤い着物を見に纏い俺達に手を振るものもいる
こんな風景、テレビの中でしか見たことはない
俺は誰しもが知る大企業のトップに連れられここへ来た
うちの店に遊びに来た事が縁で知り合い、面白いところがあるから来てみないかと誘われ、俺は今ここに居る
まるでここだけ江戸時代にタイムスリップしたみたいだ
まさかこんな店ばかりのところに連れてこられるなんて想像もしてなかった俺は、どの子を選ぶか聞かれたところでハッキリと答えられる訳がない
だからと言ってここで断って場を白けさせるのも気が引ける
「あの‥‥橋の向こう側の建物はなんですか?」
「お?少し覗いてみるか?」
小さな太鼓橋を渡るとその建物に近づく
より古そうな建物の中
入り口にある格子の中を覗くとそこにいたのは‥‥
「え‥‥男性?」
「そう。陰間茶屋」
「あ、そうなんですね‥‥なるほど」
こちらも灯りに照らされ、中には女性物の着物を羽織った男達が俺たちを見ている
その時、奥の廊下を歩く人が目に入った
みんな赤や橙の着物を羽織る中、その人物だけ黒に黄金の刺繍が入った着物を着ている
銀色の帯を締め、腰まで伸びた髪が揺れる
「あれ?もしかして不破君はこっちの方がお好みだったかな?」
「‥‥‥‥」
「不破さん?」
「あ、なんですか?」
「この店の子にしますか?」
「あ‥‥いえ‥‥はい」
「ハハハ、余程見惚れていた様だな。丁度この店に私のお気に入りの子がいるんですよ。紹介しますから不破さんも気に入りましたらご贔屓にして下さい」
「いえ、そんな俺みたいなのが‥‥」
笑いながら入り口に入り、遣り手婆と話をしている
あれよあれよという間に話が進み、俺たちは部屋の中へと案内された
ここで俺は何をしたらいいんだ?
ほんの少しだけ
黒い着物の男が気になっただけなのに‥‥
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コメント
1件
おお、第2話読んだわ。めっちゃ雰囲気あるなこれ! 花街っぽい情景描写が細かくて、その中で一際目を引いた黒い着物の男…いや、陰間茶屋で働いてるってことか。主人公が「あ、男性?」って気づくシーン、そこでグッと引き込まれたんだよな。続きどうなるんだろう、めちゃ気になる🔥