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#にじさんじBL
y u a.
286
#甲斐田晴
p丸
4,265
部屋の中で2人が待っているとお酒を持った若い子が入って来た
俺は思わず声を出してしまった
「えっ⁈ここで何してるの?」
「いらっしゃいませ‥‥あの‥‥」
少年が困った様に俺たちを見ている
「おい、困らせるなよ。今日は俺たちだけで待ってるから、もう下がってていいぞ」
「あ‥‥でも‥‥」
「店主には言っておく。だから下がりなさい」
「はい、かしこまりました」
ペコリと頭を下げると少年は部屋を後にした
社長が受け取った酒を飲みながら俺をみる
「ここは訳ありな子達だけなんだから、そんな目で見るなよ」
「でもあの子‥‥まだ中学生くらいですよね?」
「そうだ。ここで働きながら水揚げをまつんだよ」
「水揚げ?」
「初めて男と寝る事だよ」
「‥‥あぁ‥‥でもそんな事したら法に触れたり‥‥」
「ここはな、警察のお偉いさんも通う場所なんだ。ここに来てる客見てわからないか?みんなどこかの社長やお偉いさんばかりだ」
「え‥‥そんな事こんな時代で‥‥」
「なくならないんだよ。いつの時代もどこの場所でも」
そんな会話をしていると襖の前から声がした
「失礼致します。青藤《あおふじ》です」
「おっ、来たな?早く入って」
「はい」
俺はその声に時が止まった
スーッと襖が開く
足元を見ていた俺の目に映る黒い着物
もしかして先ほど廊下の奥へと消えていった人物なのだろうか
銀の帯
きっとそうだ
それに俺の記憶にある人と似ている声
視線を上げ、顔を見た
「青藤、今日は私の友人を連れて来たんだ。初回だがお前に頼みたい。店主には話を通しているが大丈夫だろ?」
「‥‥‥‥‥‥」
「青藤?」
「あ‥‥でも俺なんかでよろしいんですか?」
「この街のナンバーワンに頼みたかったんだ。お前なら間違い無いだろ?」
「‥‥社長の頼みなら」
「こちらが私が贔屓にしている青藤です。いかがですか?不破さん」
「あ‥‥とても素敵な方ですけど」
「それじゃ後はこの雰囲気をお楽しみください。良かったら贔屓にしていただいてもいいですし。青藤は特別な人しか相手しませんから、もし気に入りましたら私が話をつけますよ」
「‥‥そうですね。そうなったら連絡します」
「見惚れてないで頑張って下さいよ」
そう言い残し、ここまで連れて来てくれた社長が退室した
俺の前に正座をして男が座る
そして俺のグラスに酒を注ぐ
「‥‥‥‥ロウ?」
「‥‥‥‥青藤です」
「でもその声‥‥小柳ロウじゃ‥‥」
「青藤です。お初にお目に掛かります」
「お初にって‥‥」
見間違えるはずがない
俺の前に座っているのは絶対ロウだ
俺が高三でロウが高一の時
付き合っていた小柳ロウに間違い無い
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コメント
6件
こうゆうシリアス系のこやさん超好きです!見たかったやつ!
第3話、一気にシリアスな空気になりましたね……。中学生の子が働いている場面や「水揚げ」という言葉の重さにゾッとしました。そして何より、まさか再会した相手がかつての恋人・ロウだとは。彼が「青藤です」と名乗る冷めた口調に、過去に何があったのか気になって仕方ないです。続きが待ち遠しいです!