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⚠️注意⚠️
・白馬探×黒羽快斗(怪盗キッド)となってお ります。地雷の方はご注意ください。
・読者様がまじっく快斗1412を読んだことがあることを前提に書いております。
・至らない表現があると思いますが、作者は初めての作品になっておりますので暖かく見守りくだされば嬉しいです。
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「ケケケーッ!今回も楽勝だったな〜! 」
月光がコンクリートを照らす中、町中を徘徊するパトカーはファンファンと音を鳴らしながら白い鳥が降り立つビルから離れていった。
怪盗キッドこと黒羽快斗はたった今、仕事を終えたばかりである。
「しっかしなー。白馬の野郎がいないと張り合いがなくてつまんねぇーな。」
白馬探。
ロンドン帰りの探偵でついこの前、快斗のクラスに転校してきた。彼の当初の目的は連続殺人犯「スパイダー」を捕らえるためだったが、今ではすっかり怪盗キッドの虜だ。探は初めてあった時からキッドの現場に欠かさず来ていた。そんな彼がなぜ今回居ないのかと言うと……
「ま、こっちとしてはいなくなって清々するけどな!」
ロンドンに帰っていたのである……。
「さぁ〜て!仕事も終わった事だし、宝石は中森警部のポケットに入れて帰るとしますか!」
快斗はさっき来ていたのとはうって変わった真っ黒の服に早着替えをして、そのビルを後にした。
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「あら、おはよう。黒羽くん。」
「げっ」
「可憐な女の子に対して失礼ではなくて?」
いかにも上品に言葉を返す者は小泉紅子だ。
「そういえば最近、古代文字の文様が入った円状のものがランダムな場所に現れるそうよ。 」
紅子が言っているのは恐らく魔法陣のことだろう。その世に種も仕掛けもない魔法があるはずがないと、今までの俺なら笑い飛ばしていただろうが、目の前に魔女がいれば信憑性があるというものだ。だが、魔女である紅子に会ったのは怪盗キッドであって、黒羽快斗では無い。
「あ?何言ってんだ?」
「心当たりはあるくせに。往生際が悪いわね。まぁ、あなたなら上手くかわすでしょうし、余計な心配ね。」
「なんの事だよ。」
その後の授業は居眠りしたり幼馴染の青子と喧嘩したりと好き勝手して、気づいたら今日の授業は終わり、みんな思い思いに帰り支度をして帰路についていた。青子は野暮用があるらしく、今日は俺一人で帰っている。
「たまには1人も悪くないな〜っと。あれはなんだ?」
俺の目の前に懐中電灯とはまた違う光を放つ何かが急に現れた。気になるものは放っておけない性分なので、とりあえず近寄ってみることに。
「うわっ!!!!!」
好奇心は人を殺すと言うだろう?俺は二重の意味で足元を救われたというわけだ……。
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「ん……。どこだ……ここ?」
魔法陣に引き込まれ、俺は気づいたら意識を失っていたようだ。一番最初に目に入ったのは見慣れない天井。うっすらと花の模様を全体的に施されている。海外の映画の貴族の家のようだ……。
隣に誰かいる?
布団の中は1人分では無い温もりが満ちていた。
「ん….んぅ…….?!?!?!?!」
「はぁーーーーーぁぁぁぁああぁあ!!!」
なーーーーーんでヘボ探偵がいんだよ!!!!!!
「……朝からうるさいですね……快斗……。」
……快斗?こいつ今快斗って言った??いつもは「黒羽くん」なのに?……は?
「おはようございます。快斗。」
チュッ
……は?
……こいつ今……俺の……俺の……唇に……。
「何しやがんだー!!!!!!!!!!」
俺は思い切り恋人でもない人にキスをかましてきた不届き者(白馬)にビンタをお見舞いしてやった。