コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
もしも、私の世界が守れたのなら…。
ずっと、ずっと思い続けてきた日々。
母からの怒鳴り声に当てられた日々にはご飯を抜きにされて、暗い部屋に追いやられた。
耳元に聞こえてくる家族の楽しそうな声に涙がホロリと出てしまいそうになるが息を殺す。
自分と言う存在を消して、消して、消えてしまうのだ。
(こんな時は妄想に浸かろう、私だけの世界。それくらいは良いよね)
暖かなご飯に誰にも叱られず、テストで悪い点を取っても笑顔で「大丈夫だよ〜!次もあるし頑張ったらいいんだからさぁ」微笑んでくれるお母さん。
あぁ、実際に居てくれたら…。
(ダメだそんな事を考えたら、お母さんは私を腹を痛めて産んでくれたんだから感謝しないと、母はきっと大丈夫…。きっと、ね)
お腹の空腹と痛さが変に混ざり合って、お腹を抱える。
いつもように、泣いても、笑顔で過ごすんだ。誰にも心配をかけないような。
例え、苦しくても。
大丈夫、私には私の世界があるから…。
でも、ここ最近ずっと何も気力が湧かない。
あれ?どうしてこんなに気分が憂鬱なんだろう、あれ?何で、笑っているの?
「あははは、あれ?あははは、つぅ…う、あはは…。くるしぃ…何で、涙が。あははは」
大きな声で笑い散らかしていると、下の方から怒鳴り声が迫ってくる。
『ちょっと、何なのよ、うるさい!黙れ、黙れ!そんな事も出来ないの?お前は本当にバカでアホで間抜け、本当にお前なんて生むんじゃ無かった、早く死んでくれない?』
罵声に怒声を浴びる中、私の身体はずっと震えており息させても困難になってくる、ヒュー、ヒューと息を吸う音が速くなる。
心臓が速く鳴り、身体中に汗がつたう。
もう、我慢の限界になり、涙が溢れ出した。
それでも罵声は止まらない、私に目掛けてやってくる。
そこで、私は意識を失った。
もう、限界に感じて仕方がない、このまま私の世界は守れるのだろうか…。
怖い、怖い。
最後に思った事はそれだけだった。