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Side:R
今僕らはスクランブル交差点へ向かっている。すぐそばでサイレンの音が聞こえてくる。
もう別に怖くない。怖いものはない。
決めたんだろ、人間は皆殺しにしてやるって。
「皆あと少しだ、ここから着いてくる勇気のない奴は、抜けてもらう。」
弱いものは強いものに従う。弱肉強食の世界。もう僕には誰も逆らえない。
「よし全員来るな」
警察の方がどれくらい強いかは知らない。けどそんなこと考える暇なんてない。突っ込め。
ただただ突っ込め。当たって砕けろ。僕らは勝てる。
Side:M
スクランブル交差点で待ち構える。
その藤澤涼架というのは何者なのだろうか。
僕たちより年下で孤児院にいて、それほど辛いことがあったんだろう。なぜ助けてあげないんだろう。今確実に何かが起こりうるこの交差点で考える暇はどうやらないらしい。
目の前から黒い翼の生えたエルフを先頭にしたエルフの大群が来た。
Side:W
元貴とならどんなこともできる。そう思っている。過去形じゃない今もまだ。この決戦は子供の夢でもごっこ遊びでもない。今になって後悔した。なぜかって?
あんなに涙を流すエルフ達を殺すこの組織が嫌になってきた。
Side:R
これは嬉し涙だろうか?それとも哀しさ故の涙か。事実は誰も知らない、だがそんなの考える時間がまた無駄だろう。
「さぁ、決戦の始まりだ!」