・ 腐ではございません
・ 暴力表現、血流表現有、苦手な方は
右向け右、そして土に帰って下さい
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gr 視点
『 はぁ、あんたは俺より有能なんやし
書類サボるんも戦争ばっかすんのも
辞めてや。総統サマやろ? 』
彼が言ったこの言葉が頭から離れない。
確かに、俺は総統で他の人から見たら
凄い人で有能な人だと見られるだろう。
だが俺は違う。有能ぶりな行動もしない。
他の国の総統みたいな、普通の総統じゃ
無い。右腕の彼からそう思われてのは
吃驚だが俺は違うと、その時言った。
「 違うな。お前は俺をなんにもわかって
いない。 」
「 は?その言い方はないやろ。ってかな
違うじゃなくて俺のが合っとんねん 」
「 有能ぶりした俺を見た事あるか?
戦争って言わない日なんてあったか??
他の国の総統より優しくも仲間想いでも
ない。普通の人じゃないから言えるんだ 」
「 …アンタ、ええ加減にせえや。 」
一瞬、目の前が真っ暗になった。
頬がヒリヒリして痛い。なんだ、何が
起こった??
ヒリヒリする頬を摩りながら彼を
見つめる。
吃驚したのは、彼が泣きそうだった事だ。
「 …とんし? 」
「 …なんやねん、俺、仕事するねんけど 」
「 …なんで殴ったんや? 」
「 …… 」
無言のまま時が過ぎていく。暫くすると
床に血がポタポタと溢れていた。
なんの血だ?なんて思って鼻を触ってみる
鼻を触ると鼻血が出ていた。
「 …は、鼻血… 」
「 ぁ、鼻血、出てしもたっ!?ごめ…
今からっ急いで止血するからっ… 」
そう言い彼は止血し始める。
止血すれば彼は謝ってきた。
「 ごめん…ごめんな…いくら
ムカついたって総統殴ったら行けへん
よな…右腕失格や…… 」
なんて彼の紅い瞳からボロボロと
大きい水滴が流れて行く。
「 …優しいな、お前は 」
「 …?やさ、しいか? 」
「 十分にな。俺は優しかなんてねーから
お前にはその優しさに助けられたさ 」
そう言い彼の頭をわしゃ、と撫で、
ハンカチを渡し自室に戻った。
やはり、私の右腕は優秀だ。
コメント
2件
あっ好きです、、、
投稿お疲れ様です*_ _) 右腕失格やない!右腕として最高や!どっちとも仲間思いで、優しくて、みんなのことよく見てて、最っ高な人達なんよ!これからも頑張ってください!