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俺の名前は『古谷理 速斗』。
周りに嫌われたい奴だ。
ハヤト「うーん……」
俺は基本的に平凡な奴だが1つ
致命的な欠点があった。それは…
普通は羨ましいと思う。でも
俺にはかなり致命的だから…。
「今日も朝が来たか…」
眩しい朝日を目にしながら俺は起きる。
「…会社、行きたくないなぁ…」
会社には俺を好く奴らが結構いるから
行くのがとても憂鬱になる。
「…」
かといっても、ちゃんと会社に
行かなきゃ2人に心配される。
「会社、行くか…仕方ないけど…」
そして俺はベッドから起き上がり、
眠たい目を擦りながら洗面所へ向かう。
「とりあえず…顔、洗おう…」
パシャッ(水を顔につける)
「…」
鏡で自分を見る。
相変わらずの醜い顔だ。なんで
俺はこんな顔で生まれたんだ?
「はぁ…」
俺は思わずため息を吐いた。
「…」
洗面所で顔を洗い終わった俺は少し
よろける足でリビングへ向かった。
「おはよ…」
ハヤテ「あっ、おはよう。」
こいつはハヤテ。俺の弟でハヤセの
兄だ。そう、こいつは次男だ。
ハヤテ「相変わらず、自分の顔を
醜いとか言ってたのか?」
「何か悪いか…?」
ハヤテ「ん?良いや、別に。」
「あっそ…。てか、ハヤセは?」
ハヤテ「ん?あいつは
今、朝ごはん作ってる。」
「…は?」
ハヤテ「いや、あいつがお前に
甘えてばかりじゃいられないって…」
「…」
最悪だ…。
こういう時は頼れって何度も言ったのに
なんであいつは聞かないんだ…?
「ちょっと言ってくる…」
ハヤテ「別に良いんじゃないか?
あいつの自由にさせろよ。」
「でも…」
ハヤテ「本当に頑固だなお前。」
「えっ、そうか…?」
ハヤセ「はいはい、どいたどいたー」
「ハヤセー?こういうことは俺に
言えって何回も言ったよなー?」
ハヤセ「えっ、だって頼る訳にも
行かないでしょ…」
「は…?」
ハヤセ「だって兄ちゃんは会社で色んな
仕事をやってて僕らの面倒も見てるよね?」
「うん、そうだけど、それが何が…」
ハヤセ「絶対に疲れてるじゃん!」
「えっ、それだけで…?」
ハヤセ「別に良いじゃん。」
「ええっ…?」
呆れてる俺をよそ目にハヤテとハヤセは
朝ごはんのオムライスを頬張ってた。
ハヤテ「兄ちゃんのオムライスとは
少し違う…なんか、さっぱりしてるな。」
ハヤセ「そう?」
「…」
俺は一口も食べれなかった。その事に
あまりにも理解出来なかった。
ハヤセ「ん?食べないの?」
「あぁ…いや、ちょっとな…」
ハヤテ「ふーん、やっぱりあの事故を
引きずってんのか?」
「いや、頼られなかったから…」
ハヤセ「本当、兄ちゃんは
心配症だね。僕もう16歳だよ?」
「あ、あぁ…そうだったな…」
ハヤセ「…いや、何でもないよ。」
「…あっそ。」
俺はハヤセが作ったオムライスを
ゆっくりと口を運んでいた。
「…」
そう、黙々とオムライスを頬張ってた。
「…ちょっと…さっぱりしてる…。」
ハヤテ「やっぱりか?」
ハヤセ「えっ、さっぱりしてた?」
「うん…。」
そして俺らはご飯を食べ終わり、
俺は会社の制服に着替えた。
「じゃあ会社に行ってくる…」
ハヤテ「…うん、行ってらっしゃい。」
ハヤセ「行ってらっしゃーい!!」