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テラーノベル(Teller Novel)
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   想い人と関係を持てていた中原中也は嬉しい反面罪悪感を抱いていた。想い人である太宰治は自分の事を大切に扱い他の女とも縁を切っていたが、自分は本当は男であり、太宰治の欲を満たせず増してや太宰治の元相棒また、因縁の仲である故、この関係が続くと太宰治は大きな傷を負う事が目に見えているのに、太宰治には想い人が他にいることぐらい知っているのに自分はこの関係を無くしたくない、代わりでもいいからそばに居たい、と思ってしまうのである。

   ある日、想い人である太宰治に中原中也は呼び出された。すると、太宰治は何処か寂しさを感じる笑顔をまた中原中也に向けて、衝撃な事を告げた。“もう終わりにしよう”と。言われたのだった。中原中也は絶望した。そして泣き崩れた。何故自分は泣いているのか、こうなるのはわかっていたはずなのに、と考えていた。“どうして”やっとの思いで言えたのがこの言葉だった。太宰治は“これ以上君を利用するのは、君を想い人と重ねて見てみるのは、辛いんだ”そう言った。嗚呼、そうだったのか、利用されてたのか、何で、そんなこと知ってたのに、今更苦しくなるなんて、馬鹿みたいだな、俺は、男で太宰も男、付き合えるわけなんてないのにな、俺が感じていた幸せも太宰にとっては苦痛でしかなかったんだ、“太宰が苦しんでいるのは俺が原因だったんだな”と。考えていたら口に出してしまっていたらしい。すると太宰治の頬に一本の光の筋が通る。何で、泣いているんだよ。あぁ、俺のせいか、俺が女じゃないから、俺が醜いから、俺が中原中也だから、。

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コメント

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あぁ〜もう見てる時にずっとえ!!とか言って見てた最後とかもうこれ中也失恋だよね それじゃあ中也私と付きあわな((殴 私を殴たのは太宰さんです

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