テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
瑠空
ら民
krsm『ケーキ』
※ケーキバースです。意味を調べてから見るのをおすすめします。ちょっとグロ表現もあります。閲覧注意でお願いします。
kr視点
いつからだったかな。
味がしなくなったのは。
その瞬間、俺は自分が『フォーク』であることに気づいた。
街に出れば、行き交う人々の中で『ケーキ』の匂いがする。
頭がクラッとして、動けなくなる。
俺の友達にも『ケーキ』がいた。
スマイルっていう名前なんだけど。
スマイルはどんな事にも冷静で落ち着きがある。
無愛想って言ったほうが正しいのかもしれない。
俺とスマイルは親友でよく一緒に遊ぶ仲だった。
だからこそ自分がフォークでスマイルがケーキだなんて信じられなかった。
sm「なぁ、きりやん」
kr「スマイル近づかないで、、お願い」
kr「スマイルが食べたくてしょうがなくなる」
sm「俺の事は食べていいって」
kr「ダメに決まってんだろ、、」
彼は俺に食べられたいのか知らないが、よく家に来る。
普通、ケーキは自分を食べるフォークから逃げている存在であるはずなのに。
街に出た時と同様、頭がクラクラして目眩がする。
そのたびに抑えられない理性とスマイルの甘ったるい匂いがやってくる。
kr「…お前は好きな奴にでも身体捧げばいいんだよ」
sm「苦しそうにしてる親友はほっとけって言うの?」
kr「うん、俺はいいから」
そう言って部屋を出ようとする。
だるさで視界もままならない。
扉を開けた瞬間、左手をグッとつかまれる。
sm「俺の好きな人はきりやんだよ」
珍しくはっきりと言い切るスマイル。
こちらに向ける眼差しは真剣で、透き通ったアメジストような瞳だった。
何度みてきただろう、この瞳を。
初めて会った時から美しさを感じていた。
kr「ごめん、キスしていい?」
sm「うん、俺の事たべて」
スマイルの唇に吸い付くと彼は甘い声を漏らす。
sm「きりやん、っ」
まるでケーキのようにスマイルは甘い。
スマイルの唾液を少し舐めると蜂蜜のような甘ったるい匂いがした。
kr「味がする、、!」
無我夢中でスマイルとキスをしていると思わずハッとした。
肩で呼吸をしながら唇を覆うスマイル。
kr「お前、、えろ」
sm「ふざけんな」
kr「ねぇ、まだ食べていい?お腹一杯じゃない」
kr「ホントはスマイルがどんな味がするか食べたいけど、、」
sm「食っていいって」
スマイルはスーツを少しはだけて肩を見せる。
sm「フォークに噛まれた時、痛みは無いから」
kr「ちょっとだけね、?」
スマイルの肩に噛みつく。
小さい歯型を残してスマイルの胸元を離れる。
少しだけ血が出ていた。
心臓が跳ねる。
飲みたくてたまらなかった。
気づけばまたスマイルの胸元で血を吸っていた。
sm「ん、ッ、、きりやん…」
スマイルは俺の頭をポンポンと軽く叩く。
sm「いいよ、我慢しないで食べて。きりやんの一部になれるなら俺は幸せ。」
その言葉を聞いてスマイルのズボンを脱がせる。
sm「きりやんっ!?///」
kr「太もも食べたい、ねぇお願い」
sm「あぁ、、///いいよ、全部食べちまえ」
無我夢中でひたすらスマイルを食べる。
スマイルの声が聞こえなくなった。
それに気づいた瞬間、スマイルは身体の原型が残っていないほど、ぐちゃぐちゃだった。
喪失感と共に、身体が青ざめていくのが分かる。
消えてしまった。
…いや、消してしまった。
俺の大事な親友を、この手で。
kr「スマイル、、っ?」
肉片しか残っていないその身体を揺らす。
甘ったるい匂いが部屋に広がって、理性が保てなくなる。
kr「やだ、、スマイルを食べたくない、ッ」
俺の手はスマイルへと伸びていく。
スマイルの指を引きちぎって、口へと運ぶ。
甘いケーキの味がする。
kr「美味しい、、」
kr「もう、戻れないなら大丈夫だよね、?」
またスマイルの指に手を伸ばす。
あぁ、、もう戻れない所まで来てしまったんだ。
俺がスマイルを殺さなければ、食べなければ…
もっとずっと一緒に居れたのかも知れない。
そんな喪失感を抱いていてもスマイルは帰ってこない。
なんで報われない世界なんかがあるんだろう。
頑張ってる人が報われずに、ずる賢いやつから報われていく。
神様は黒く汚れた花から摘んでいって、綺麗な花ほど残して嘲笑って。
こんな世界大嫌いだ。
kr「スマイル、、ッ」
フォークになんか生まれなければよかった。
久しぶりってキモいな
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!