「ねぇ、桃くん。僕のこと、好き?」
朝いつもの時間いつものアラームの音で僕は起きる。昨日まで隣で寝てた彼の姿はもう無い
青「やらかしちゃったな」
昨日、いつもと同じ、僕が知ってる匂いの香水をつけて夜遅く帰ってきた彼に向けて言ってしまった一言
やってしまった、と思いつつも何も答えないまま俯く彼を見たらどうでも良くなってきて
青「今日も赤くんとご飯食べてきたの?一応作っといたけど食べないなら捨てといて」
桃「……」
僕と話す気はないのだろうか、下を向いたまま目も合わせてくれない
青「お風呂、湧いてるから入りなよ。」
彼はうんともすんとも言わず黙って浴室に向かう
青「そんなに僕と話すのは嫌なのかよ、笑」
彼がお風呂に入ったあと僕も風呂に入り洗濯物を干して寝室に向かう
起こさないように扉を開けると彼は先に寝ていた。寝る時でさえも僕に背を向けて寝る彼をみたら目の奥がツンとなって勝手に涙が流れる
青「なにが、だめだったのかなぁ、笑」
思い当たることなんて山ほどある、でもそれをかき消すくらい頑張ってきたつもりだ
洗濯も、家の掃除も、料理も、見た目だって
青「ダメなら言ってよ、ねぇ、桃くん。」
こんな状態でも別れなんて切り出せなかった。いや、切り出したくなかった。もう少し、このままでいたかった。
そんなことを考えながら僕に背を向けてる彼におやすみ、と呟いて僕は意識を手放した。
起きて下に行くと珍しく彼がいた。
青「あれ、桃くん今日は出かけないの、?」
桃「……」
桃「あのさ、」
彼の声を聞くのは何ヶ月ぶりだろう2ヶ月、?いや、少なくとも4ヶ月近くは聞いてないだろう
青「ん、?」
桃「……」
言うのか言わないのか迷っている彼を見て何となく分かってしまった
青「桃くん、笑」
桃「あ、ごめ、あの、」
青「いいよ、もう、」
大きく深呼吸をして、溢れだしそうな涙を精一杯堪えて
青「わかれよっか、桃くん」
桃「っ、……う、ん。」
そこから数日後彼は僕の家から出てった。
彼が使ってた部屋を掃除しようと扉を開けると僕の大好きで落ち着く匂いに包まれる。彼との思い出を忘れるなと言われてるようで、こんなにも僕は辛いのに、彼は今僕以外の人と幸せに暮らしているのかと考えると勝手に涙が出てくる
青「置いてかないでよ、っ」
青「僕はまだ好きなのに。大好きなんだよ、」
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