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お互いにどういう浴衣の柄にしたのかは、後のお楽しみにと彼と話して、別々に浴衣を選んでお風呂へ向かった。
彼の前で少しでも綺麗でいたくて、ボディソープで時間をかけて全身を洗い、ゆっくりとお風呂に浸かった。
さっき食べちゃった分をちゃらにして、出来たらちょっともでいいからほっそりしたくて、温泉で汗が出るまでじっくり入った。
いっぱい汗をかいて、ほんの少しだって痩せられたら、その分だけ綺麗に見えるはずだもの……。
……大好きな彼に、もっと好きって思われたい。
温泉で充分に汗を流して上がり、脱衣場で浴衣に袖を通すと、(気に入ってくれるといいな……)と思いつつ、衿を合わせて帯を結んだ──。
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