テラーノベル
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やってしまった。久しぶりのオフ日ということで偶然休みが被っていた康二と買い物に行った。そこまでは良かったのだが、問題はそのことを照に伝え忘れたこと。それだけでも十分に ミスだったのに、運の悪いことに…その瞬間を照に見られてしまっていた。
買い物袋を手に、駅前で一息ついたところだった。楽しい時間はあっという間に過ぎて、そろそろ解散しようか──そう話していた、その時。スマホが震え、俺は画面をのぞく。 そこには、照からのLINEが一通。
💛『康二と、楽しそうだったね』
その文字を見た瞬間、思わず小さく息を呑んだ。
💜「……あっ、やばい」
隣にいた康二が、何かに気づいたように顔をのぞき込んでくる。
🧡「ん?ふっかさん、どしたん?」
💜「照に康二と出かけること……言うの忘れてた」
言いながら、今更気づいた自分のミスの大きさにじわじわと焦りが募っていく。
🧡「え、LINE?照兄から?」
康二の問いに、ふっかは無言でスマホの画面を見せた。
💜「うん、“康二と楽しそうだったね”って…」
それを見た康二の顔が一瞬でこわばる。
🧡「こわぁ!!え、ふっかさん照兄に監視でもされてるん?」
💜「いや、普通に俺たちのこと見かけたんだと思う。今日この辺で仕事って言ってたし…」
🧡「ありゃあ……ほなもう帰った方がええわ。照兄絶対怒ってるで」
康二の口調は軽いが、目はマジだった。
──あぁ、怒ってる照の顔が今にも思い浮かぶ。
買い物の楽しい記憶が、一気に冷や汗に塗り替えられる。
康二と別れたあと、俺はひたすら早足で駅へ向かった。
道中で何度もスマホを見たけど、照からの追加の連絡はない。それが逆に怖い。
──これは、マズい。マジでやらかした。
自宅のドアの前に立った瞬間、心臓が跳ねた。
玄関にある見慣れた照の靴。
💜「……もう帰ってきてる」
一気に血の気が引いた。覚悟を決め、そっと玄関のドアを開ける。
靴を脱ぐ手が少し震える。リビングのほうからはテレビの音。静かだけど、そこにいる気配はしっかりある。
俺が恐る恐るリビングに足を踏み入れると、照はソファに座っていた。
腕を組み、俺を見上げる目は冷たい。
💛「ねぇ、俺に内緒で康二と会って、あんなにベタベタして楽しかった?」
💜「違うよ。あれは──」
否定しようとしたその瞬間、照の手がぐっと俺の顎を掴み、そのまま唇がぶつかる。
深くて、乱暴なほど強引なキス。息ができないほどの熱と圧。それは――怒りでも、独占でもない。全部、“嫉妬”だった。
💜「照、待っ…」
💛「うるせぇ」
背中を押され、寝室。ベッドに倒されると同時に、両手が頭上でカチリと音を立てる。
💜「手錠っ…やだ外してっ…」
💛「誰のもんか、ちゃんと思い出させてやるよ」
照の声は、まるで感情を押し殺したような低さで、ぞくりと背筋が冷えるほど静かだった。
💜「っ……ひかる、痛っ……」
💛「お前が悪いんだろ?」
俺の中を解す照の指は、いつもよりも荒く、
まるで怒りを込めるようだった。
荒いながらもしっかり解されたところで照は俺の足をM字開脚にして押え勢いよくモノを入れてくる。体勢のせいか照のモノは奥まで入ってきてそれだけでイってしまう。
💜「あっ…♡…っ!ああぁっ♡ん…っ!」
快楽でおかしくなりそうなのと、自分の姿――手錠で縛られ、足まで押さえられて無防備すぎる格好が恥ずかしくて、俺は足を閉じようとした。
けれど――
💛「閉じんな」
照はその細い足首をがっしりと掴み、さらにぐっと押し開く。
💜「やだぁっ…!!!もうゆるしてぇっ……」
何度も震える声で懇願しても、照はその手を止めることなく、俺の限界を軽々と超えてくる。
💛「康二とあんなベタベタしてる姿見せられてさぁ…許せるわけねぇだろ」
まるで罰みたいに、照は快感をぶつけ続ける。
俺の身体はとっくに限界を超えてる。
それでも――
💜「ごめんっ、ごめんなさいっ… ひかるぅっ…あ゛ーッ♡とまッでえ゛えぇ…ッ♡♡」
言葉にならない熱が喉を震わせる。涙まじりに名前を呼ぶ俺を、照はじっと見つめたまま動きを止めない。
💛「……その顔…もっと見せろ」
切羽詰まった声に、照の動きが一層深くなる。
ひとつ、またひとつ、波のような快感が襲い――二人同時に、堕ちた。
呼吸を乱しながら倒れ込む俺を、照は優しく抱きしめる。その胸の中、まだ熱が残るまま…
ふっかがかすれた声で呟いた。
💜「…まだ怒ってる…?」
少しだけ沈黙があって、照は小さく息をついて囁いた。
💛「…もう怒ってねぇよ。バカ」
ふっと笑って、照の腕が少しだけ強くなった。
💛「…でも次、言わなかったら……わかってんだろ?」
💜「…っ、もう絶対言うから…やさしくして…」
照の唇が、ふっかの額に触れる。
💛「…なら、許してやる」
🕊 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸 💗
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