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読了した! うわ、このピザチャレンジめっちゃ好きだわw 「特に何もない」って言いながら食いきるとこがもう、二人とも可愛すぎる。最初は無言で気まずい空気だったのに、ピザに夢中になるギャップが良かったな。最後に雨の中走っていく彼女の笑顔、いいシーンだね。名前を知らないまま終わるのも「次」を想像させてくれる。 鈴木さん、甘々パイナップルピザにチャレンジする二人、本当に魅力的だった。続き楽しみにしてる!
僕はガラの悪い彼女に腕を引っ張られ、劇場の向かいにあるピザ屋さんに半ば強引に連れてこられた。
ピザ屋の店主は大柄で無愛想な顔をしながら
「いらっしゃい」
と呟いた。
彼女は何も言わずに、窓側の席に僕を押し込み、自分は向かい側の席に座ってメニューを見始めた。
彼女はあまり喋らないタイプなのかずっと無言だ。さすがに気まずいので何か話をしようと僕はもうひとつのメニューを開きながら考えていた。
「あの…このお店よく来るの?」
と、僕は聞いてみた。
彼女はメニューを開いたままこちらを見つめている。
な、なんだこいつ…沈黙が怖くないのか…?
一体何がしたいんだ…。
「…初めてだけど…あそこから近かったから適当に入っただけ…」
「なるほど…」
そして沈黙。
特に話すこともないので何にしようかメニューに目を通していると、突然彼女が大きな声を出した。
「おい!これ見ろよ!」
彼女はメニューを見せつけて言った。
「期間限定のチャレンジメニューだってよ!完食したら…特に何も無いのか。なんだ。でもこれにするぞ!!お前もこれにするだろ?」
普通のピザが良かったが半ば強引に2人分注文されてしまった。店主はオーダーを聞くと、何も言わずに厨房へ行った。
先程まであまり喋らなく、退屈そうにしていた彼女はチャレンジメニューという面白そうなものに対してワクワクが抑えきれないようだ。とても楽しそうにしている。中々可愛いところがあるじゃないか。
そう思いながら内心どんなものが来るのかワクワクしている自分もいた。だがチャレンジメニューならばチャレンジ達成の暁には何かしら褒美があってもいいものじゃないのか。ただ挑戦するだけのこの行為に一体なんの意味があるのかは疑問が残るものだな。
そうしてしばらく待っていると、チャレンジピザが運ばれてきた。てっきり量が多いだとか辛いとかそういうものなのかと思ったが違うみたいだ。
ピザにはオリーブとチーズ、それとこれでもかと言うくらい大量のパイナップルがもりもりにされていた。そして店主がはちみつを同じくこれでもかと言うくらいピザにかける。
そう、まさかの甘さのチャレンジメニューだったのだ。
「食いきれたらチャレンジ達成だ。途中で吐いたり、ギブアップすればその時点で失格、まぁ成功しても失格になっても何も変わらないんだがな。」
そう言うと店主は厨房へ消えて行った。
彼女はこの奇妙なピザに興味津々で早速一切れ口にした。
「お!うまい!なかなか美味いぞ!」
そういうと彼女はバクバク食べ始めた。まぁわかっていたことだがとても食べにくそうだ。口の周りをべちゃべちゃにしながら食べている。
僕も一切れ食べると本当に美味しい。なかなかいける味だがもう一度言う、本当に食べにくい。手も口もべちゃべちゃだ。
そうしてふたりは夢中になって食べた。味は美味しかった。
食べ終わると彼女は
「まぁ結構楽勝だった」
「夢中になって食べてたじゃん。」
僕がそう突っ込むと彼女は
「ふん…うるさいよ」
と言い、店を出た。
僕は2人分のお金を払って同じく店を出ると雨が降っていた。
彼女は雨なんて気にも留めず、
「ご飯奢ってくれてありがとう。じゃあまたな」
とほんの少しだけ笑いながら言い、こちらに手を振りながら走りながら帰って行った。
それを見ながら僕は思う。
そういえば名前を聞くのを忘れていた。
次会った時にでも聞くとしよう
#管理社会
エコ

18
#鬱展開
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古流斬
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