雨上がり。
まだ、雨の独特な匂いと、葉っぱの筋を
規則正しく通る水の音。
転校生、なんて興味ない。
とか思いながら、先生の声に耳を傾けている僕がいる。
先『青の隣なぁ~』
青『げっ』
クラメ『げっってw』
青『だってw』
笑っていながらも、心の奥に心配している
自分がいる。
宮間 桃。
黒板にでかでかと書かれた
見覚えのある字。
いやな予感がする。
背中を通るいやな汗。
いじめッ子。
ほらさ、僕をいやな目で見てくる。
ニタッっと睨み、すぐ笑顔に戻る。
桃『青君ッ、よろしくッ』
なにもなかったように振る舞い、
なにもなかったことにする。
そんな君が嫌いだ。
桃『校舎案内してほし~なッニコッ』
なんで君は、そんなに笑顔になれるの?
僕は、ずっと小学校のこと引きずってさ。
もう、やめにしたい。
すぐ小さなことで泣き、すぐ相手側を
加害者にする。
そんな君をさ、いじめてて。
理由なんて、後付けにすぎない。
相手側を加害者にしたことなんてない。
いっつも、相手側は先生と慰めてる。
こんな後付けの理由でいじめなんてもうやめたい。
でもさ。
弱いな…ッ俺…ッw
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コメント
7件
語彙力高っ……✨✨ 2人は幸せになれるのかな……(