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Ⅵ
今日も、休みだ。
どうしようかな。
今日は、家でゆっくりしようかな。
とは言っても、することはなかった。
スマホで、調べてみる。
けど、
いまいちパッとしたところがない。
うーん、
どうしよう。
と、
考えていると、
ピーンポーン!
なんの音だ?
インターホンらしき音が聞こえた。
『誰かな?』
琥珀さんが立ち上がり、僕の手をとる。
僕も立ち、琥珀さんについていく。
インターホンを見たが、何も映っていない。
そのまま、玄関に行く。
ドアの曇りガラスに、人影が写っていた。
僕は、琥珀さんを見る。
琥珀さんは頷いた。
僕は、鍵を開け、ドアを押す。
と、
1人の男性が立っていた。
知らない人だ。
なんだろう。
『銅さんのお宅でお間違えないでしょうか?』
男性が、そう言った。
『はい、そのとぉ…』
ドスン!
後ろで、そんな音が聞こえた。
僕は振り返ると、
すぐ下で、琥珀さんがひどく怯えていた。
僕の足を掴む手が震えていた。
僕はもう一度、男性の方を見る。
!
顔が近い!
男性は怪しい笑みを浮かべていた。
『あ……ぁ………っ』
くるしい、
いたい、
視界がどんどん上がっていく。
いや、
天井が見えてくる。
『なに…を……』
強い衝撃が、僕を襲った。
-『殺しはしない、少し眠ってもらっただけだよ。さぁ、行こう。ほら!』
男に腕を掴まれた。
『やめて、離して…』
怖い、
なんで、ここに…
甘ちゃん、助けて…
車に無理やり乗せられ、
あるところに連れられた。
暗くて、汚い部屋。
私は、そんなところにいた。
『久しぶりだねぇ?元気してたぁ?』
怖くて、身体が震えている。
何をされるかわからない。
『あれ?無視か?悲しいなぁ。』
どうしてここに、あの男がいるの、
『どう…して、こ…こに……』
震えていて、うまく声が出せなかった。
『はぁ、まぁいいか。琥珀って呼ばれてるんだっけ?会いに来たんだよ、逃げちゃったから。ずっと大変だったんだよなぁ、今までよぉ!』
男が近づいてくる。
怖い…
『琥珀が、逃げたせいで、ずーっと大変だったわぁ。』
『どう…して、パパと……ママを、殺したの…』
昨日のことのように覚えている。
だって、夢で毎日のように見たから。
『どうしてって、アイツらがルールを破って逃げたからだよ。』
男がこちらを見て、怪しく笑った。
『あと、間違えてるよ。アイツ、嘘を教えたのか…ったく!まぁいいや。殺したあの男はパパじゃないよ。俺が、パパだよ!』
え…
パパはパパじゃないの?
『アイツはぁ!ママのぉ!お兄さんだよぉ!』
男は大袈裟に笑う。
いやだ…
こんな人が、パパだなんて…
涙が溢れる。
『イヒヒヒ!残念だったな!俺がパパだぁ!ザマァねぇな!』
いやだよ…
怖いよ…
『いい表情だなぁ。もっといじめてやりてぇなぁ!ハハハァ!』
助けて…
男がもっと近づく。
そして、
頬を、叩いてきた。
『っ!』
『ほらほらぁ!痛いかぁ?怖いかぁ?』
次々と叩かれる。
痛い…
痛いよ。
『あの時いた男が、助けに来ると思うか?』
男が、近くに落ちていた皿を持つ。
っ!
『アイツが来るわけねぇだろぉ!』
バリーン‼︎
『うぅっ!』
視界が斜めになっていく。
痛いよ…
視界が、ゆっくり赤くなっていく。
そんな私の身体を蹴り飛ばす。
『ほらぁ!立てやぁ!』
また蹴られる。
そして、
髪を掴まれ、持ち上げられる。
『お前が楽しんだ分、苦しんでもらおうか。』
殺される…
『こんなに大きくなりやがって、なあ!』
胸を、強く掴まれる。
『あぁっ…』
『金が無くて困ってんだよな。お前の身体で払って貰おうか!』
私の身体を雑に扱う。
誰か、助けて!-