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R side
「先輩どうしたんですかー?!」
昼休み、社内の休憩スペースでうなだれてる俺を見て後輩が声をかけてくれる。
R「ゴイチ〜、聞いてくれるー?」
G「もちろんっす! 」
目を輝かせて前のめりになり、受け止める姿勢満々だ。
楽しい話じゃないんだけど…と思いつつも、ゴイチには好きな人がいることを話した事があるから相談しやすい。
そして、今朝の話を一部始終聞いてもらった。
G「ふーん、なるほどっすね…」
R「ど、どう思う? 」
手を顎に当ててしばらく黙ったあと、
G「その人も先輩のこと好きそうじゃないっすか?」
R「…ふぇ?!…!」
思わぬ回答に変な声が出た。
ゴイチがプッと笑って続ける、
G「最後顔が赤くなったんすよね?先輩に話しかけられて恥ずかしくなったってことでしょ?」
R「人見知りの可能性もあるよ…」
深く溜め息をつく。
G「いや、川島先輩のかっこよさは宇宙一なんで、惚れない奴いないっすよ!」
R「ねー、俺イケメンだもんね」
今までは気になる人がいたら、こっちから少し匂わすだけで向こうからすぐ告白されてたもんな。
でも、あんな感情の読めない反応されたのは初めて…まるっきし自信がない。
G「ていうか、先輩ってカノンさんのどこが好きなんすか?顔?」
R「うーん、最初はさ、綺麗な目に惹かれたけどそれだけじゃ好きにならないよね」
こう見えても人柄だって大切にしてるよ、俺は。
R「あのコンビニの目の前、横断歩道じゃん?高齢者が渡ってる時あって、ノロノロとね。そしたら店からカノンさん飛び出してきて介助してんの…! 」
G「え、やば。良い人過ぎる…」
R「あとさ、俺、買い物したあと店の外のガードレールに腰掛けてお茶飲んだりスマホいじってるんだけど、あ、もちろんカノンさん観察するためにね?」
ゴイチの顔が少し引きつる。
G「ちょいストーカーっすね…」
R「もちろん、バレないように死角から見てるよ?」
G「それ大丈夫な理由にならないっす…」
R「でさ、常連さんと話してるとき笑うんだよね、可愛い笑顔で。あと、何もない時はずっと棚の整理とか掃除してるし真面目でさ…」
カノンさんの一つ一つの姿を思い出すと幸せな気持ちになる。
ふとゴイチを見ると、大きな口でニカニカ笑っている。
G「めちゃくちゃ好きっすね!」
R「うん…好き」
こんな話ししてたらまた会いたくなってしまった。胸がキュッとなる。
G「まーとりあえず?もう1回話しかけてみたらいいんじゃないすか?急にすいませんでした〜的な感じで」
R「だな、そうしてみる。ありがとな!」
何か解決した感触は無いが、 進展があったら伝えるのを約束してゴイチとは別れた。
また明日、頑張ろう。