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#腹筋がロックオフ
黒豆
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コメント
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うわ、すごく好きな話でした…!烏と黒猫が「母さん」に届かない言葉を交わしながらも、確かに愛情を伝えている空気感がじんわり沁みました。冒頭の「星に見つかってしまう」という設定も、月が消える夜だけ動けるファンタジーとして美しくて。最後の「さぁほら。朝がくるわ」で母さんが語りかけるシーン、言葉が通じなくても通じ合っている安心感がたまらなかったです。続きが気になります!
「さぁほら夜がくる。」
暗い闇のなか黄金に光る硝子玉のようなものがあった。
「待ってよ。まだ私達は闇に溶けられない。
星に見つかってしまうよ。」
人々の暮らす家よりも高い場所、
街灯の上には今にも闇に溶け入りそうな2つの影があった。
「でも今日しかないじゃないか。
今日は月が消える日さ。星たちの警戒が薄いのは今日だけ。」
今日は1ヶ月に一度の月が完全になくなる日。
「星」とやらの力も弱まる。
「はぁ。しかたないなぁ。母さんのペンダントを取り返す。それ以外はしないよ。」
「さっすが。我らの姉貴、烏!」
「もー。うるさいよそんなに鳴いたら人がくる。それに黒猫。あんたも大概だからね。」
「ほら。夜が来た。」
不吉と蔑まれた烏と黒猫。
二匹の暗躍はとまることがなかった。
――8時間後――
「母さん!ペンダント取り返したよ!」
黒猫が元気に鳴いた。
――あら。これ三毛猫さんが持ってっちゃった
ペンダントだわ。
「そうなのよ。母さん。黒猫が行きたいって言うから。」
――ふふ。烏ちゃんもいってくれたのね。
2人ともありがとう。
二匹は頬を緩め、恥ずかしそうに毛繕いをする。
「母さん」とは人間である。
三年ほど前までは旦那がいたが亡くなった。
2人の言葉は母さんに届くことはない。
でも2人は母さんの側に座って眠る。
それが彼女への愛情だと、
母さんだってきっと分かっているのだろう。
――さぁほら。朝がくるわ。